メンタリストDaigoから学ぶ!先入観を打破する「突破力」とは!?

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人は誰しも先入観や思い込みがある生き物です。しかし、そんな先入観や思い込みで人生損してしまうケースが多いのではないかと思います。今回はそんな人の脳にあらかじめ備わっている思い込みや先入観(バイアス)を乗り越えて損しない人になる方法についてご紹介したいと思います!
(本記事はDaigoさんの著作『突破力』より抜粋しております。)

 

●損や後悔の原因、バイアスとは?
私達の脳にあらかじめ備わっている思い込みや先入観を「バイアス」という。weblio辞書によれば、バイアス(bias)とは、傾向、偏向、先入観、データ等の偏り、思考や判断に特定の偏りをもたらす思い込み要因、得られる情報が偏っていることによる認識の歪み、といった意味で用いられる語とある。一番有名なバイアスとしては、「確証バイアス」というものがある。確証バイアスとは、自分にとって都合の良い情報ばかりを集めたり正しいと思ってしまうバイアスのことである。人は無意識にこうした確証バイアスに囚われてしまっており、ほとんどの人がそのことに気づいていない。例えば、大企業に就職しようと思っている人は大企業のメリットばかりに目が行き、デメリットに目が行かないことが往々にしてよくある。しかし、当の本人は視野が狭くなっていることに気づいておらず、こうした状態は無意識に起こり、人生における損や後悔に繋がってしまう。
こうしたバイアスから解放され、合理的な判断が出来るようになるために一番簡単な方法は、自分にはどんなバイアスが備わっているのかというのを知ることである。こうした自分のバイアスを知るだけで客観的に見る力、いわゆる客観力が向上し、バイアスからある程度解放されるということが分かっている。しかし、バイアスは本能に近いものであり、対処が難しいのも事実のため、根気強く向き合っていく必要がある。

 

●3つの危険なバイアスとは?
特に危険なバイアスは、1.確証バイアス 2.現在志向バイアス 3.現状維持バイアス の3つである。

(危険)1.確証バイアス
先ほど述べたように、自分にとって都合の良い情報ばかり集めたり、正しいと鵜呑みにしてしまうバイアスである。確証バイアスは、人の視野を非常に狭くしてしまうため注意が必要である。人は自分にとって都合の良いものばかりに目が行ってしまう傾向があるため、大事な決断をする際はメリットとデメリットも洗い出して対比することが大事である。

(危険)2.現在志向バイアス
現在志向バイアスとは、未来における利益の大きさを、正しく見積もれず軽視してしまうバイアスのこと。簡単に言うと、将来の大きな利益よりも現在の小さな利益や快楽を優先してしまうというバイアスである。例えば、大事な入学試験が来年あり、そろそろ勉強を始めなければならないがゲームや遊びに没頭し、なかなかやめられない状態になっているなどである。これは、未来の利益を小さく見積もるバイアスにより、目先の欲求に飛びついてしまうというものである。
人間は未来について考えるのが苦手であり、未来という概念が新しいものだからである。(人間が狩猟採集をしていた時代は未来という概念がなく、未来とは比較的新しい概念である。)
しかし、現在のような変化が激しい時代は、長期的な視点を持てる人こそが経済的にも、社会的にも、富を得やすい。未来を上手に扱うには、脳の前頭前野を鍛えることが大切である。これはマインドフルネスの記事にも掲載している。

(危険)3.現状維持バイアス
現状維持バイアスとは、新しいものを受け入れられず、今のままでいたいと思うバイアスのことである。こちらが危険なのは、どう考えても変化すべきタイミングであるにも関わらず、無意識に変化を恐れてしまうものだからである。例えば、ブラック企業で給料が低く、スキルも身につかないという様な職場で転職を考えるのに十分な要因があるにも関わらず、行動が出来ないという状態である。これは現状を維持しようとするバイアスがそもそも人間には備わっているからである。(人間が狩猟採集をしていた時代は厳しい環境で新しいチャレンジをしている余裕がなく、そもそもチャレンジャーは生き残れないという時代を何百万年も乗り越えてきたのであり、その子孫が我々なのである。)

 

●バイアスを乗り越える3つの方法とは?
科学的に効果的なバイアスを乗り越える方法は、1.時間を置く 2.最悪を想定する 3.計画を細かく立てる の3つである。

1.時間を置く
何か大事な決断をした後、一通り終わらせた後に、時間を置いて見直すことでバイアスに囚われにくくなる。一通り書類を完成して2、3日後に見直しをすると足りない部分や不要な部分が出てきたりするなど間違えに気づきやすくなる。こうした時間を置くことで成果物の質や判断の質を高めることが出来るのである。また、2、3日あけることでのメリットは他にもツァイガルニク効果という作業から離れている間に脳がその作業についての情報を整理してくれるというものがある。人の脳は未完成の作業について無意識に考えてくれており、脳は情報を整理してくれており、2、3日あけた方が頭の中の情報が整理出来ているのである。

2.最悪を想定する
何か大事な決断をするときや挑戦をするときに最悪を想定することでバイアスを取り除くことが出来る。これは「確証バイアス」への対処法として有効である。確証バイアスは、大事な判断をミスしたり、ムダに無謀なリスクをとってしまう可能性がある。転職をする際など非常に大事な場面で確証バイアスに陥っていないかを考えるべきである。転職した会社が倒産するなどの最悪のシナリオを想定し、それに対する対処法としては別の会社に行けるようにスキルの向上を図るということをセットで考えておくことが重要である。

3.計画を細かく立てる
計画を細かく立てれば「現在志向バイアス」を防ぐことが出来る。自分の達成したい大きな目標について細かく分ける。東大合格を目指すのであれば、何月の模試の目標点数が〇〇点で、そのためには問題集を〇月に終わらす必要があり、そのために今日から1日〇ページ進めていく。といった目標に対して逆算をする。こうすることで将来の大きな目標と現在の自分のすべきことの繋がりが明確になるのである。未来との距離が遠いとやる気を起こすことは難しいが、未来との距離感が縮まるとやる気が湧いてくる。こうすることで「現在志向バイアス」を打破することが出来るのである。

●結論
・先入観を倒し、合理性を身に付ければ生きる上での「損」を格段に減らせることが出来る。
・先入観とは何なのか?どうすれば先入観を倒せるのか?を学ぶ必要がある。

 

●感想
バイアスを乗り越える方法の1つである「時間を置く」は、まさに私が書いているこのブログも掲載した後、2、3日後にチェックすると足りない部分や不要な部分が見つかると思います。これは早速取り入れてみたいと思いました。また確証バイアスは私も日常過ごしている時に自分にとって都合の良い情報ばかり吸い上げている可能性があると思いました。なのでこちらについては、最悪のシナリオを想定し、その対処法について考えるということをセットで取り組んでみようと思います。先入観や思い込みが個人的に多いと思いますので、改めてこうしたバイアスを人生損をするんだぞと自分自身に言い聞かせながら、様々なバイアスを乗り越えていきたいと思います。

 

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