コミュニケーション能力向上には「頭の良さ」より「共感力」が重要!?

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昨今、雑談力やコミュニケーション能力を上げる本が非常に人気があります。コロナ禍で人と人との関係が希薄化している世界で改めて人と人とのつながりが重要であると感じていることの表れではないでしょうか。
コミュニケーションが苦手な方、コミュニケーションが上手くなりたい方、あるいはコミュニケーション能力が高いと思っている方、色々な方がおられると思います。私自身、あまり人前で話すことが得意ではありません。
そのような中、コミュニケーション戦略研究家の岡本純子さんという伝説の家庭教師がいることを知りました。岡本さんの記事<頭の良さより「共感力」で人生が決まる納得理由(東洋経済)>よりコミュニケーション能力向上の秘訣についてご紹介したいと思います!
コミュニケーション能力向上には「頭の良さ」より「共感力」が重要であることがきっと納得できるかと思います。

~岡本純子さん~
日本を代表する一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチングに携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた方であり、その実績から”伝説の家庭教師”と呼ばれております。

 

●岡本さんの言いたいポイント

①共感力のないリーダーはもう時代遅れである!
②世界では共感力が高いリーダーが求められている!
③一流のリーダーほど、卓越した共感力を持っている!
④コミュニケーション能力を向上するには、共感力が重要である!

 

●要旨
-日本のオジサンリーダーの質
・女性蔑視問題で世界の非難を浴びた森喜朗会長は辞任したが、最後の会見でも自らの実績を並べ立て、恨み節で締めくくり、決して往生際がいい態度とは言えなかった。自民党の二階俊博幹事長は、蔑視発言を「そんなこと」「どうしてもお辞めになりたいということだったら、また新たなボランティアを募集、追加せざるをえない」と無神経に言い放った。経団連の中西宏明会長は、「日本社会というのは、ちょっとそういう本音のところが正直言ってあるような気もしますし、こういうのをわっと取り上げるSNSっていうのは恐ろしいですね。炎上しますから」と森元会長への明確な批判を避けた。
権力を持つ男性の失言やスキャンダルが後を絶たない。権力の虜になった指導者が道を誤る例は数多くある。岡本さん自身も、共感力の乏しいパワハラ型の権力モンスターのリーダーが君臨し、会社をダメにする姿を数多く見てきた。
・リーダーにのし上がる人には、「マキャベリアン(個人の野望と利益に固執し、人との関係性より、権力や金を優先する)」「サイコパス」「ナルシシスト」と呼ばれる3つの特質をもった人が多いとされており、最近ではこれに「サディズム」が加わった4要素という説もある。そして、過剰な自信が能力と勘違いされて登用されるという、共感力のない無能なナルシストが出世する構図となってしまっている。さらに、もともとそうした資質を持っていなかったとしても、権力が人を変えてしまうこともよくある。
・自らの誤りを素直に認め、時代の流れを読んで、謙虚に学び続けようとする力を失った時点で、リーダーの資格があるとは言えず、あっという間に昨日までの常識が非常識に変わる変化の早い時代には昭和のオジサンリーダーは時代に取り残されている。

 

-世界のリーダーは共感型へ
・縦社会のしきたりを重んじる日本では、いまも強権型のカリスマリーダーがもてはやされる傾向があるが、上から一方的に支配・指示する教官型や強権型のリーダーはもはや時代遅れという考え方が、世界のリーダーシップ研究の主流である。
・かつて、アメリカの超一流企業において、一世を風靡していたのは、”カリスマ強権型のリーダー”でアップルのスティーブ・ジョブズやGEのック・ウェルチだったが、今はアップルのティム・クック、マイクロソフトのサチャ・ナデラ、グーグルのサンダー・ピチャイといった”共感型のリーダー”が台頭して成功を収めている。
・『フォーチュン』誌の最も尊敬される会社の2021年版の上位10社によると、アマゾンやバークシャー・ハサウェイ、ネットフリックスなど創業リーダーが居並ぶ中で、過半数の企業のリーダーは、”共感力の高い好感度系”であるアップル、マイクロソフト、グーグルのほか、ウォルトディズニー、コストコホールセールであった。

 

一流のリーダーほど、卓越した共感力を持つ
・情報のあふれる現代社会において、トップダウンで、自分の話したい話を一方通行で伝えるコミュニケーションでは、人を動かすことは出来ない。つまり、教官型、強権型のリーダーは、下にいる人たちの自主性、思考力、創造力を奪うばかりではなく、真の力を引き出すことが出来ない。
・組織のメンバーを支援することによってその力を引き出すサーバントリーダーシップといった概念も注目されており、そこで重要なのが、社員の気持ちを理解し寄り添う”共感する力”、対話をし感情を動かしモチベーションを高めるという”共感させる力”である。
・共感力が必要なのはリーダーに限らない。人を動かし、人に助けてもらう必要がある以上、共感力のない人間は人望も得られず、人に助けてもらえず、長い目で見れば、結局、仕事でも人生でも成功しない。
・内心でいくら共感していても、黙っていては伝わらない。共感を相手に伝え、人を動かすのは話し方であり、コロナ禍で株を上げる世界の一流のリーダーほど、卓越した共感力の魔術師である。

 

●感想
現代において、一流のリーダーほど共感力を重視しており、共感力を持たないリーダーは時代から取り残されてしまうということを知り、改めて共感力が重要であることを感じました。誰しも自分のことを共感してもらったり、肯定されたりすると気分がいいですもんね。
また、共感するのも大事ですが、”共感させる力”も大事であることを学びました。そのためには、共感していることを相手に話すことで伝えること、またその話し方についてもこれから訓練して実践していきたいと思います。

 

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