【最強の組織作り】NASA式最強組織の法則〜ロッド・パイル〜

読書

NASA式最強組織の法則
ロッド・パイル著

NASA式最強組織の法則について簡単にまとめてみました!
また、最後に感想を書きましたのでよろしければ是非ご覧ください!

 

 

●NASAとは
NASAは、アメリカ航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration)の略になります。
NASAはアメリカの宇宙開発における国家的努力をそれ以前よりもさらに充実させ、アポロ計画における人類初の月面着陸、スカイラブ計画における長期宇宙滞在、さらに宇宙往還機スペースシャトルなどを実現させました。現在は国際宇宙ステーションの運用支援、オリオン宇宙船、スペース・ローンチ・システム、商業乗員輸送などの開発と監督を行っています。

 

●本要約
以下本の要約についてまとめました!

1.恐怖の7分間―キュリオシティ
キュリオシティは、NASAが2011年11月に打ち上た無人火星探査車。正式名称は「マーズ・サイエンス・ラボラトリー」。全長3メートルの車体、重さ900キロに6つの車輪があり、1日200メートルを移動出来る。ロボットアームやドリルを備え、岩石を採取したり砂の組成を内部で分析することが可能。2012年に火星に着陸、2年かけて火星に生命が存在した可能性を調査した。(wikipedia情報)

☆ミッション
過去と現在の火星における、生命を保持できる可能性について調査。そして、これまでで最も重量があり、壊れやすいローバーを火星に運ぶ。

従来の10倍近い正確さで火星に着陸!
正確さを求めたイノベーションを実現するために、計算されたリスクを受け入れ、その結果、小型のトヨタ車並のローバーの着陸に成功した。

☆イノベーション
たくさんのエアバックを使って弾ませて停止するという斬新な着陸システムを使って小型ローバーを火星に運んだ。

 

2.汚名返上―サターンV
サターンV(サターンファイブ)は、1967年から1973年にかけてアメリカ合衆国のアポロ計画およびスカイラブ計画で使用された、使い捨て方式の液体燃料多段式ロケット。日本では一般的にサターンV型ロケットと呼ばれている。(wikipedia情報)

☆ミッション
ソ連に対抗して1960年代末までに人類を月に送る。

革新的な計画を実行!
・アメリカはドイツ人の発明家フォン・ブラウンを採用。
・アメリカの官僚や政治の障壁を乗り越えて、適材適所の人材としてフォン・ブラウンのドイツ人ロケットチームを使用。
・自分達のスタッフを契約後企業の関連企業に溶けこませた。

☆イノベーション
人工衛星の打ち上げ能力を持つロケットの開発を密かに進めた。

3.炎に乗って―X‐15 超音速実験機
X-15は、アメリカで開発された高高度極超音速実験機。ノースアメリカン社によって3機が製作された。ジェットエンジンではなく、ロケットエンジンにより高度まで上昇出来る能力を持つロケットプレーンであり、この機体で得られた極超音速下での空力特性や熱力学的影響などの研究結果は、やがてはスペースシャトルの開発にまで貢献した。(wikipedia情報)

☆ミッション
地球大気に再突入し、動力なしで滑走路に戻る航空機を設計する。

タイトなスケジュールの中、革新的なロケットプレーンを設計!
・X-15にはアイコネルXという耐熱ニッケル・クロム合金を用いた。
・1959年、高速のX-15に対して機首部分と両翼に姿勢制御の小型ジェット装置スラスターを取り付けた。

☆イノベーション
超音速飛行の領域を開拓し、翼のある航空機が飛行した場合の特性を実証し、後のデータをスペースシャトルや高速軍用機で利用した。

4.初めて火星へ―マリナー4号
マリナー4号は、惑星のフライバイを目指したマリナー計画の4機目の探査機で、初の火星フライバイと火星表面の画像送信に成功した。初めて深宇宙で撮影された他の惑星の画像はクレーターだらけの死の世界であり、科学界に衝撃を与えた。(wikipedia情報)

☆ミッション
1億3000万キロ離れた宇宙機にコマンドを送り、制御する。

最小限の搭載機器と1960年代のテクノロジーで、火星への進路を決定!
太陽とカノープスの2つの恒星を探し、地球と火星と探査機の相対的な位置が常にわかるようにした。

☆イノベーション
遅延して受け取った画像やデータの保存と送信を可能にする記録と再生技術を実現した。

5.宇宙で泳ぐージェミニ計画
ジェミニ計画は、NASAの2度目の有人宇宙飛行計画である。1961年から1966年にかけ、マーキュリー計画とアポロ計画の間に行われた。(wikipedia情報)

☆ミッション
無重量状態を自然に再現出来る船外活動のシミュレーション施設を地球に開発する。

与圧服を着て宇宙を遊泳!
・船外活動はアポロ宇宙船の月探査機計画では不可欠。
・1966年ジェミニ10号は打ち上げアジェナとドッキング。
・資金がないため、高校のプールを使いほとんど摩擦のない環境で適切なツールと足場を使って訓練した。
・伝統的な方法、6分儀、計算尺、紙、ペンを使ってシステムが故障した際に介入出来る準備をした。

☆イノベーション
宇宙飛行士が水中訓練で使う専用の道具や固定具を作り、同じものを宇宙で使用した。

6.NASAが成長した日ーアポロ1号
アポロ1号は、アメリカ合衆国のアポロ計画において、1967年2月21日の発射を目指して準備が進められていた最初の有人宇宙飛行計画。(wikipedia情報)

☆ミッション
悲惨な死亡事故とアポロ計画の挫折から、技術や感情、戦略の面で立ち直りそれを妨げる抵抗勢力に対処する。

死亡事故の発生を受けて計画を修正し、将来的な失敗を防ぐために政府職員と企業を引き込む!
・アポロ1号乗組員メンバーは発射台で普通の試験をしている最中に火災で死亡。
・悲劇と正面から向き合い、部下に率直に対応し、責任をチーム全体で分け合う。
・火災原因は冷却系統から可燃性の液体が漏れていた、そして宇宙船内が高圧酸素で満たされており炎熱地獄を起こしやすくなっていた。

☆イノベーション
・事故に対応し、アポロ1号を分解し、あらゆるコンポーネントを詳細に調べる手順を作った。
・常駐宇宙飛行士プログラムを立ち上げ従業員の責任感を育てた。

7.もっと軽くーアポロ月着陸船
アポロ月着陸船は、アメリカ合衆国のアポロ計画において、2名の宇宙飛行士を月面に着陸させ、かつ帰還させるために開発された宇宙船。(wikipedia情報)
 写真はアポロ16号

☆ミッション
地球から遠く離れた真空空間で動かせる乗り物を設計し、新素材や新素材を扱う手法を開発する。

特定の設計やプロセスに拘らないようにする!
・戦闘機を開発しているグラマンエアクラフトエンジニアリングコーポレーションが月着陸船の設計開発を行った。トム・ケリーは33歳で開発責任者となった。
・宇宙船を大幅に軽量化するために窓をほとんどなくし、小さな窓だけ残して次に座席をなくした。
・アポロ計画に人間の顔を持たせた。アポロ宇宙船飛行予定の宇宙飛行士をアメリカ中の契約企業に派遣し、工場作業者との距離を近づけた。
・月着陸船のあらゆる部分を軽量化するために、少しでも軽量化に成功したら報奨金を出す仕組みにした。
・1969年7月アポロ11号の月着陸船イーグルが月に着陸。

☆イノベーション
冗長性を持たせ、確保出来ない場合は重量制限を守りシステムに過剰な性能を持たせて高い信頼度を確保した。

8.ドラゴンを飼い慣らすーF1ロケットエンジン
F1ロケットエンジンは、アメリカ合衆国のロケットダイン社が開発した大型ロケットエンジン。アポロ計画のサターンV 型ロケットで使用され、F-1はその第一段ロケットS-IC に5基搭載されていました。F-1は現在でも燃焼室が1基の液体燃料ロケットエンジンとしては最も強力。(wikipedia情報)

☆ミッション
世界最大のロケットエンジンを設計し、組み立てる。

ロケットの性能に関して、短時間でソ連の優位を上回る!
・野心的に考え、エンジンのパワーを10倍にした。
・3200万馬力のロケットエンジンを開発した。
・ロケットの燃料そのものを使って、ベアリングの潤滑をした。
・燃焼不安定を解決するために爆弾を使い人工的に誘発した音波によって推力、脈動、振動と燃焼室内の圧力の条件を完璧にし、予測もある程度出来る実験をおこなった。
・F-1エンジン搭載のフォンブラウンのロケットで月に向かった。

☆イノベーション
エンジンで燃焼される燃料そのものを使って、冷却、油圧系統によるエンジンの向きの制御、潤滑を行なった。

9.間に挟まれてーサターンVの第2段ロケット
S-II(エス・ツー)が使用されるのは、S-ICの切り離し後6分間。この噴射で、アポロ/サターンロケットを高度約60kmから約184kmまで持ち上げる。

☆ミッション
最先端のロケットの各段を非現実的な設計パラメータに従って設計、建造する。

最先端の機械、材料工学を用いてロケットの第2段を設計!
・戦闘機開発のノースアメリカンとNASAの重要なパイプ役がハリソンストームズであった。
・ロケットのS-Ⅱと司令船と機械船の3つの契約を獲得した。
・ロケットの1段のフォンブラウンのS-ICはV2ロケットをスケールアップしたもの。
・ロケットの2段S-Ⅱ、3段S-ⅣBには高エネルギー燃料である液体水素と液体酸素を使用。
・ロケット以外に月着陸船と司令船、機械船も簡略化しなければならない。
・船殻だけでなく、燃料タンクの壁にもなる金属合金を採用。
・1967年S-Ⅱが飛行試験に向かう所、アポロ1号火災発生。
・ストームズはこの責任で1968年アポロ8号打ち上げ前にノースアメリカンを離れた。

☆イノベーション
卵の殻と同じ設計効率を備えた、歴史上で最も先端的な飛行物を建造した。

10.大胆な旅ーアポロ8号
アポロ8号は、アメリカ合衆国のアポロ計画における2度目の有人宇宙飛行。1968年12月21日に発射され、地球周回軌道を離れて月を周回し、再び安全に地球に戻ってきた初の宇宙船となった。(wikipedia情報)

☆ミッション
試験を2回しかしておらず、2回とも問題があった有人飛行用打ち上げロケットを使用する。
有人で初月周回軌道に載せる。

月着陸船のスケジュールをケネディ大統領設定の期限そしてソ連より先に月に到達する!
・ソ連は1968年ゾンド5号により有人での月接近飛行でNASAを出し抜こうとしていた。
・アポロ宇宙船計画室マネージャーのジョージロウはフォンブラウンに試験の進め方について否定し、短縮案を提言し成功させた。
・ある段階を過ぎたら統計分析に頼らずに、危険度を大まかに示し、リスクを説明したらあとは宇宙飛行士自身に決断させた。

☆イノベーション
成功の確率を最大限に高めるためにハードウェアと手続きの両方に冗長性を組み込んだ。

11.重心ーアポロ11号
アポロ11号は、史上初めて人類を月に着陸させることに成功したアポロ宇宙船、およびそのミッションの名称。(wikipedia情報)

☆ミッション
人類初の月着陸を成功させる。

大事故をシミュレーションする!
・1969年アームストロングとバズオルドリンが月着陸船イーグルに乗り込む。
・月着陸研究機LLRVを発明し、地球で訓練した。
・アポロ計画のフライトディレクターであるジーンクランツは失敗を知らないくらい若くそして優秀な人々からパイロットを求めていた。
・コンピュータのアラームに対する反応を訓練するための徹底的なシミュレーションが役に立った。

☆イノベーション
上層部は現場のコックピットにいる人物に権限を受け渡すべきタイミングを学んだ。

12.救出作戦ースカイラブ計画
スカイラブは、1973年から1979年まで地球を周回した、アメリカ合衆国が初めて打ち上げた宇宙ステーション。ラブは「laboratory」(実験室)の略で、直訳すると「空の」「実験室」であるように、主として、宇宙開発の基礎となる実験や地球観測や長時間の無重量環境を必要とするような自然科学や科学技術の実験に使われた。(wikipedia情報)

☆ミッション
アポロ計画の後継として3人の宇宙飛行士が最大2ヶ月軌道上に滞在出来るような初の長期滞在向け生命維持装置を開発する。

アポロ後継プロジェクトを概念化し、設計!
・1973年スカイラブ計画をビーンとコンラッドは立ち上げる。
・地球周回の宇宙ステーションは、アポロ応用計画室やフォンブラウン自身によって長年様々な案が研究されてきた。
・1962年サターンVロケットの第3段S-ⅣBの内部に宇宙ステーションを建設する案が出された。これはマクドネルダグラス後のボーイングとの契約で進められることになり、この宇宙ステーションがスカイラブと呼ばれる。
・1973年既にある予備のサターンVロケットに宇宙ステーションスカイラブ1号が搭載される。
・宇宙ステーション建設にその時代1番の工業デザイナーを雇った。
・高速で流れる空気の一部が微小隕石遮蔽板の下に潜り込み、遮蔽板は引き剥がされ太陽電池パネルも同時に留め金が外れた。この遮蔽板は太陽光を遮る役目もあったため、宇宙ステーションの内部温度50℃以上になった。
・この問題の解決にナイロン製のパラソルの使用を考えた。また、ナイロン製のカーテンを考案した。
・コンラッドは宇宙ステーションを救うために出発。パラソルを展開して温度の問題を解決し、次に太陽電池の修理をし太陽電池パネルが自由に動くようになった。

☆イノベーション
アポロ計画で使われなかったコンポーネントから高機能な宇宙ステーションを作る。

13.生命を探せーバイキング計画
バイキング計画は、NASA が1970年代に行った火星探査計画である。バイキング1号とバイキング2号の、2機の火星探査機が火星への着陸に成功した。(wikipedia情報)

☆ミッション
火星まで飛行し、火星表面に着陸機を送ることが出来る無人探査機を設計する。

初の火星着陸機の科学調査の手順を設計!
・1976年火星にバイキング1号が火星に到着し、生命の探索を行った。
・ホロウィッツとレヴィンの2人の生命探索のアプローチの相違が厄介な話になる。
・バイキングは火星の有機物質を検出していたという結論をクリスマッケイが主張。
・火星に生命がいるかは現在も答えが出ておらず、有機化合物が存在する可能性があることしかわからない。

☆イノベーション
必要な実験装置を研究室のサイズから電子レンジのサイズまで小さくした。

14.偉大なる暗闇へーボイジャー1号・2号
ボイジャー1号は、1977年9月5日に打ち上げられ、2020年現在も運用されている。同機は地球から最も遠い距離に到達した人工物。
ボイジャー2号は、NASAにより1977年8月20日に打ち上げられた、木星よりも遠くの外惑星及び衛星の探査を目的として開発・運用されている無人宇宙探査機。(wikipedia情報)

☆ミッション
宇宙探査では初めて使われる半自律式コンピュータを設計する。

1970年代のテクノロジーで、宇宙探査機を太陽系の端まで運ぶ!
・タイタンロケットが横方向に回転したときに、ボイジャー内の誘導用ジャイロが止まり、コンピュータが再起動した。
・ボイジャー計画2号のは、太陽系内のガス惑星と衛星の多くを近くから観察出来た。
・パラボナアンテナをキャンベラ、ヨハネスブルク、マドリードに設置された。
・木星の衛星イオに活火山がある直接の証拠が木星探査機ガリレオによって明らかにされた。
・探査機は地球から遠ざかるため、電波の周波数が下がり受信出来なくなったが、無線受信機がコマンドを聞き入れるようなシステムを作った。
・1989年海王星を通過した後、バイジャー2号は衛星トリトンに向かった。
・ボイジャー1号は現在既に太陽系を離れており、いつ太陽圏の外に出たのかを推定するには多少時間がかかった。
・ボイジャー1号2号は2025年頃に深刻な電力不足に陥る予定。1990年に有名なペールブルードットを撮影。

☆イノベーション
・太陽系の外に出ることになる探査機を2機開発した。
・多国間の探査機追跡ネットワークを構築し、50年以上の間、継続的に運営した。

15.妥協入門ースペースシャトル
スペースシャトルは、かつてNASAが1981年から2011年にかけて135回打ち上げていた、再使用をコンセプトに含んだ有人宇宙船。(wikipedia情報)

☆ミッション
アポロ計画よりはるかに少ないコストで再利用可能な新しいハードウェアを開発する。

削減された予算で再利用可能な宇宙船を設計!
・初期の構想ではスペースシャトルは完全に再生可能であった。
・しかし、予算の都合上ニクソン政権により、部分的に再利用可能なものとなった。
・オービターいわゆるスペースシャトル本体部分に軽量のセラミックタイルを作り、熱の吸収と発散を短時間で行い、表面に接着。
・液体燃料は全て外部の燃料タンクで運ばれるようにし、宇宙軌道に到達した時点で投棄することが可能にした。これで、オービターをさらに小型化出来かつコスト削減となった。パラシュートで投下。
・スペースシャトルを周回軌道まで運ぶために巨大な固体燃料ロケットを使った。いわゆるロケット花火である。
・固体ロケットブースターの接合部にあるOリングが燃え尽きたことでチャレンジャーは爆発し、7人が死亡。
・セラミックタイルはあまりに脆弱で打ち上げの最中に損傷、剥落した。
・スペースシャトルの予算は破格の20兆円。
スペースシャトルはコスト高、脆弱、危険、14人の命を落とすこれをNASAの責任にも出来るが、小型の海軍艦艇サイズのマシンを飛行させたことは歴史的進化である。
・2011年にスペースシャトルは終了し、現在国際宇宙ステーションに行くにはロシアのソユーズ宇宙船に乗らなければいけない。

☆イノベーション
・宇宙での人工衛星の捕捉、修理を行った。
・国際宇宙ステーションの組み立て作業、補給を行なった。

16.パートナーシップー国際宇宙ステーション
国際宇宙ステーションは、アメリカ合衆国、ロシア、日本、カナダ及び欧州宇宙機関 (ESA) が協力して運用している宇宙ステーションである。(wikipedia情報)

☆ミッション
宇宙に恒久的な前線基地を設置。そこへはスペースシャトルを利用して、輸送や作業を行う。
国際的なパートナーシップを30年間維持する。

恒久的な宇宙ステーションを建設!
・ISSの目的は、宇宙軌道上に居住環境を整えること。革命的な国際協力のもとで作られた所がイノベーティブな部分である。
アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、カナダ、日本の間に前例のない提携関係を構築した。
・1975年にISS以前で意外なのは、ソ連のソユーズとアメリカのアポロの軌道上でのドッキングである。
・1993年にロシアの宇宙ステーションミールにスペースシャトルをドッキングした。
・ソ連からロシアに代わりISSの参加国に招いた。日本のきぼうは単一のモジュールではISS最大である。
・2012年イーロンマスクのスペースXが補給船ドラゴンをISSにドッキングさせた。

☆イノベーション
数多くの実用的な研究プロジェクトを計画し、ISSで実施。

17.新しい宇宙ビジネス
☆ミッション
軌道上での定常運用は民間企業に任せて外国の宇宙機関からの課題に対して連携を強める。

退役したスペースシャトルとNASAが残したギャップを埋める!
・2004年から始まったプロジェクトの代替としてサターンVクラスサイズのSLSというプログラムが設定された。そのロケットの先にオリオン宇宙船が搭載される。
・アポロ計画の時代国家予算の5%がNASAが使っていた。
・モンスターであるイーロンマスクが登場。インターネット長者←paypalが資金を出した民間企業がロケットを作る?宇宙船を作る?という声を跳ね除けた。
彼の究極の目標は火星への移住。
・民間企業は宇宙旅行ビジネスも始めている。アマゾンのジェフベゾスのブルーオリジンは最終的に軌道飛行の市場を目指している。
・NASAは月やさらにその先まで飛行出来る性能を備えたSLSの開発を進めている。NASAは、民間企業と契約を続けて彼らが支援なしで事業を運営出来るようにすることで、地球軌道から先の宇宙を探索することに力を注ぐ。
・中国は独自の小型宇宙ステーションの建造を進めて月を目指す計画もある。

☆イノベーション
地球低軌道へのアクセスを確保するために、民間企業を後押しした。

18.最後にーNASAのイノベーション
・イノベーションのマネジメントとして異なるグループや仕事文化、組織間での意思疎通を図り、人事管理も行なった。
・どういうことが人々に感動を与えるのか何の制約もなしに考える。そうすると、それを予算面で実現可能にする方法も見つかる。
月ロケット(サターンVロケット)スペースシャトル、ISS、キュリオシティによる火星着陸の際にロケットパックを取り付けて着陸させるなどのアイデアがまさにそれである。

 

●感想
この本を読んだことで、とても厳しいコストやスケジュールの制限の中NASAは様々な計画を進めてきたことが改めて分かりました。また、アポロ1号の悲惨な火災事故などの幾多の失敗を乗り越えてイノベーションを起こしてきたマネジメント力は全ての企業が参考にすべきことだと思います。
個人的には、民間企業であるイーロン・マスク率いるスペースXやジェフ・ベゾス率いるブルーオリジンの火星移住計画を立てているなど民間企業の動きがとても気になります。

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