日本の政治家の話し方がダメな3つの理由とそこから学ぶこととは!?

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昨今、雑談力やコミュニケーション能力を上げる本が非常に人気があります。コロナ禍で人と人との関係が希薄化している世界で改めて人と人とのつながりが重要であると感じていることの表れではないでしょうか。
コミュニケーションが苦手な方、コミュニケーションが上手くなりたい方、あるいはコミュニケーション能力が高いと思っている方、色々な方がおられると思います。私自身、あまり人前で話すことが得意ではありません。
そこで、コミュニケーション戦略研究家の岡本純子さんという伝説の家庭教師がいることを知りました。その岡本さんの記事<日本の政治家「話し方があまりに下手」な3理由(東洋経済)>から日本の政治家の話し方のダメな理由とそこから学べる解決方法について掲載しておりましたので、その記事についてご紹介したいと思います!

~岡本純子さん~
日本を代表する一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチングに携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた方であり、その実績から”伝説の家庭教師”と呼ばれております。

 

● 日本の政治家の話し方がダメな3つの理由

① 必要なのは「話す力」より「実行力・決断力」と勘違いしている!
② 「コミュ力・話す力=生まれつきの才能」と誤解している!
③ 伝える「地道な努力」と「並々ならぬ思い」の両方が足りない!

 

●要旨
日本の政官財のリーダーはコミュ障!?
・とある政治ジャーナリストが「菅さんは官僚をおさえている。官僚は菅さんの言うことをよく聞く」という根拠で「菅さんは実行力の人で大乱世のリーダーだ。」と発言。要するに、永田町に必要なコミュニケーション能力とは、派閥やしがらみや利権を勘案しながら、折り合いをつけ、落としどころを探る力ということであり、だからこそ、会食がやめられない。
・日本の老練政治家の多くが、密室での駆け引きや談合こそが”政治”と思い込んでおり、国民と真正面から向き合い、政策を訴え、理解を得るためのコミュニケーションの努力をほとんどして来なかった。つまり、日本の政治家にはパブリックと対話をする力が絶望的に弱く、それは現在のコロナ禍のような未曽有の危機下では大変問題である。
・日本の政官財のリーダーには、”俺の話を聞け”タイプや”俺の背中を見ろ”タイプが非常に多いが、いかに実行力や決断力があっても、その政策、覚悟、思いを伝える力がなければ、人は動かない。「政策を作る・実行する」「政策を伝えて、人を動かす」どちらか一方があればいいわけでも、トレードオフの関係性のものでもない。どちらが欠けてもダメ。

 

ジョブズも話すのが苦手だった!?
コミュニケーション能力の9割は先天的なものではなく後天的なものである。学ぶ場と正しい知識さえあれば、誰でも必ず上達できるもの。欧米ではエリートは、話し方を幼少期から徹底的に学ぶ。
・イギリスの名相ウィンストン・チャーチルは29歳で議会の席に立ったとき、緊張のあまり3分間しゃべれなかった。スティーブ・ジョブズも、30代前半まで、決して上手なスピーカーとは言えなかった。そしてアメリカの大金持ちである投資家のウォーレン・バフェットは、20歳まで「人前で話すことを考えただけで吐きそうになる」ぐらいであった。
・「生まれつきの話し方の天才」など、そうそういない。話し方はいつからでも、その意志があれば、上達させることができる。

 

話し方の上達には努力と情熱が必要
ジョブズが苦手意識を克服し、雄弁なリーダーになったのは、道な努力を積み重ねたためである。スティーブ・ジョブズやアマゾンのジェフ・ベゾスは発表会の前、数日かけて、リハーサルをし、練習を重ねていた。安倍前首相については、外交では強いリーダーのイメージを醸成し長期政権を実現したが、その一因となったのが海外でのスピーチであり本番前は数十時間自宅で練習をしていた。
・もう1つの話し方上達の鍵は、並々ならない『情熱』を持つこと。伝わるコミュニケーションのコツは、単に言葉を伝えるのではなく、思いを伝えることである。
・日本人は政治家に限らず、リーダー層の中にも、話すときの熱量が低く、低カロリーな話し方をする人が少なくない。物を動かすのも人を動かすのもエネルギーが必要であり、リーダーには聞き手に届けるのだという覚悟が必要である。

 

●感想
・日本の政治家、政治家に限らずリーダーたちは欧米のリーダーたちに比べてコミュニケーション能力が非常に低いということが分かりました。またその理由として、「話すことよりも実行力を大事である」「コミュニケーション能力は生まれつきのものである」「努力や情熱が足りない」といった様々な誤解や原因があることを知りました。一方、欧米のリーダーたちはジョブズやジェフ・ベゾスなども数日かけてリハーサルを行い、伝える練習を繰り返し非常に泥臭い努力を重ねており、ジョブズもかつては話すのが苦手であったことは驚きでした。こうした日本と欧米のリーダーたちの違いは、人に自分の思いを伝える情熱の差の表れなのだと思います。私も、人に思いを伝える際はまず内容よりも情熱を持つことを第一にしていきたいと思います。

 

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