【転職の基礎知識④】山口周さんから学ぶ働く上で大切なこととは!?

仕事

有名人から学ぶ転職のヒントについて紹介したいと思います!私も車メーカーから電池メーカーへの転職経験がありますので、その経験から共感出来るものや知らなかったことなどについて紹介していきたいと思います。
「ポスト平成のキャリア戦略」著者の塩野誠さんと、「ニュータイプの時代」著者の山口周さんの対談の記事〈会社を辞めても目減りしない!―ポータブルな人的資本と社会的信用はどう作る?〉を抜粋したものになります!

 

◇山口周さんと塩野誠さんが言いたいポイント

・ここ20年くらいホンダ創業者の本田宗一郎さんやソニー創業者の盛田昭夫さんといったリスペクトされるビジネスパーソンがなかなか出ていない。
・キャリア設計もいいが、今を大事にすることが大切である。そして、仕事が面白くないと感じたら動くことを考える。
・出世する人は”健康”で楽しく仕事している。
・悩んだら問いを立ててみるもしくは無理せず逃げる。

 

●便利な世の中になりすぎてしまっている!?
・最近、ロールモデルになる人が減った理由としてコンビニが便利すぎるせいであると考える。これだけ便利だと飢餓感もなくなる。つまり、世の中の基本的なニーズが全て満足されてしまっているのがとても大きな要因である。
・松下電器は家電製品を作ることで、家庭内の労働コストをどんどん減らした。特に家事を担当していた女性が、社会に出ていけるような生産性の向上につながった。アメリカで食洗器が爆発的に普及した普及率カーブと、女性の就労率カーブを重ねてみるときれいに重なる。また、冷凍食品の普及によって、労働時間を短縮化できて、結果的に女性が働きやすい社会を作ったと言える。そういったニーズが全部満たされてしまったときに、社会的な課題をどう立てるのかがものすごく難しくなったと考えられる。
・ここまで満たされた時代になると、「この会社に勤めて働くことで何かいいことしているのかな」であったり、ただ生きているだけじゃないという満たされたアイデンティティを感じるのが難しくなってきている。

 

●今を大事にする!
・大学生達は社会に出る前から「これからどうキャリアを設計すべきか」、「大きな仕事をやらなくてはいけない」といったことに悩み、キャリアについて考えすぎていてかわいそうだとすら思える。
・今が重要。今生きている瞬間のカーブの微分値が大事。
・飽きたことをやり続けるのは辛いので、そろそろ違うことをやろうと思った時に、人や組織に関することをやりたいと考え、その瞬間、その瞬間で面白そうなことをやっているだけ。自分が今面白くないと感じている状態が2年続くようなら、そこから抜け出すように動いてきた。(山口周さん)

 

●健康1番!
社会的に経済的に成功する秘訣は”健康”であることだと思う。優秀な人でも病気したり、出世競争のストレスでつぶれていったりする人が多い中、健康で居続けられる人が企業の中で生き残っていけると考える。(塩野誠さん)
・電通の新入社員と役員全員がいろいろ語り合うパーティで当時の専務に「どうしたら役員になれますか?」と聞いた所、「君、面白いね。やっぱり健康だよ。健康で楽しく仕事していれば、勝手に周りがつぶれていくから」と、真摯に答えてもらい、その時のアドバイスを忠実に今も守っている。
人間は”意味”を食べて生きていく生き物で、意味が感じられない仕事をやり続けて労力を割かれると病気になりやすくなる。課題設定能力も大事で、仕事の意味を考える知の強度を高めることも必要。

 

●無理せず逃げる!
“悩む”というのは情報処理してないという状態である。いわゆる解決不可能な問題をやろうとしているということなので、問いを立てようとするか、そこから逃走するといったアクションが必要となる。
・生物は危機的な状況に向き合ったり、極めてストレスフルな状況に置かれたりすると、基本的に2つの反応を示す。1つは”戦う”こと。しかし、上司と戦っても結果的にはハッピーな状況にならず、さらに不幸な状況になることが多い。もう1つは、情報処理が出来ない状態になってしまったら、情報処理することを止めて”逃げる”ことである。
・”悩む”と”考える”を混同しないことが大事。”考える”というのは情報処理しているということだが、”悩んでいる”というのは情報処理できてないって状態に陥っているのである。
止まっている必要はない。逃げたほうがいい。

 

●感想
転職する上でも働く上でも身体もですが、心も健康にすることが大切だと思います。
“健康で仕事していれば、勝手に周りがつぶれていくから健康が大事だ”という考え方は、戦国時代長生きしたことで最終的に天下統一を果たした徳川家康の考え方に似ていると感じました。笑
また、悩んでいるのは情報処理出来ない状態に陥ってしまっているということ。そのため、止まっている必要はなく逃げた方がよいという考え方に非常に共鳴しました。
悩んでいて情報処理出来ない状態になってしまっている場合は、前回の記事〈【転職の基礎知識③】山口周さんから学ぶ転職における攻めと逃げとは!?〉でありました半年待ってみる発想も取り入れて転職することも1つの対処法となると思います。

 

~山口周さんに学ぶシリーズ~
【転職の基礎知識①】山口周さんから学ぶ終身雇用と年功序列についてに戻る
【転職の基礎知識②】山口周さんから学ぶ仕事選びにおける落とし穴とは!?に戻る
【転職の基礎知識③】山口周さんから学ぶ転職における攻めと逃げとは!?に戻る
【転職の基礎知識⑤】山口周さんに学ぶポータブルな人的資本の作り方とは!?に進む

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