【社会人必読書!】 論語と算盤~渋沢栄一~まとめ、感想について

読書

論語と算盤 ~渋沢栄一~
『日本初の株式会社を作った人物』
『日本資本主義の父』

本書の内容をざっくりまとめます。
(※ネタバレ含みます。)
最後に感想書きました。

 


●はじめに

来年2021年のNHKの大河ドラマ、2024年に新紙幣で肖像が採用されるなど渋沢栄一という名前を色々な所で聞く方も多いかと思います!
私も最近よく耳にする渋沢栄一とは何ぞや?論語と算盤て何だ?ということでこの本を読もうと思いました。

そこで

・渋沢栄一という人物は一体何者か?
・なぜそんなに取り上げられるのか?

を知りたい!という方にざっくり本の内容と私の感想についてまとめたいと思います。


●渋沢栄一の半生、偉業について

半生については、
元々は、農民であり、武士に取り立てられ、尊王攘夷派の武士達と倒幕を掲げていた。
(横浜を焼き討ちにしたのち長州と連携して幕府を倒すという物騒な計画を立てていた。)

しかし、一橋家の家臣の勧めで、一橋慶喜(後の徳川慶喜)に仕えることになる。

幕臣となる。

パリ万博使節団としてフランスに行く。株式会社というものに出会う。

大隈重信の説得により大蔵省に入省

最終的に官僚、実業家、慈善家となる。

ざっくりこのように波乱万丈でいかつい経歴ですが肖像画を見る限り、なんとなく大人しそうなおじさんです。笑
いわゆる髭をたくさん生やして眼光鋭いという見た目ではありません。

偉業については、
・日本初の株式会社を設立する。
-パリ万博に参加してヨーロッパを周り株式会社というものに出会う。
・新紙幣の円作りに携わる。
-両から円となる。
・実業家として、500もの会社の設立に関わる。
-第一国立銀行、後のみずほ銀行を作る。
-日本赤十字社の前身となる会社を作る。
・約600の教育機関 ・社会公共事業の支援をする。
-東京経済大学、一橋大学の前身となる学校の設立に関わる。

こちらになりますが、まだまだ書ききれない程あります!気になる方は是非チェックしてみてください!


●渋沢栄一の考え方、思想

①常識とは、知、情、意である!
知恵、情愛、意思この3つを兼ね備えて完き人となる。いわゆるパーフェクトヒューマンになる。

②共産主義に猛反対!
金持ちがいるから、貧しい人々が生まれてしまうと主張する共産主義はとんでもない。
金持ちは心の豊かさが必要。と同時に貧しい者も心の豊かさが必要。

③読書によって人間力を高める!
読んで心に残らないような内容なら、膨大な数の書物を読破した者であっても、1冊の書物をよく記憶している者には及ばない。

④合本主義を唱える!
使命、人材とネットワーク、資本この3つで合本としている。
1867年にヨーロッパ各地を巡遊したときに、「事業が合本組織で非常に発展していることと、官庁と民間企業の接触する様子がとても綿密であることに驚き合本組織で商工業が発達すれば自然商工業の地位が上がって、官民の間が接近してくるであろう」と説いた。政府主導ではなく、民間主導が大事であると考えた。
合本主義とは公益を追求するという使命や目的を達成するのに適した人材と資本を集め、事業を推進するという株式会社より広義の理念である。(合本主義>株式会社という理念)
公益と私利は表裏一体であるため、公益を備えた私的利潤追求の仕組みを用意した理念であり、後に多くの株式会社設立に貢献した考え方である。

⑤蟹穴主義を唱える!
蟹は自分の棲む家を選ぶ時、自分の体の大きさに合わせて選ぶ。
いわゆる身の丈に合った行動をしようという考え方である。

⑥道徳経済合一説を唱える!
道徳と経済は両立させることができるという考え方である。この考え方の根拠は自らの信奉する儒学、『論語』からである。道徳を「論語」、経済を「算盤」と言い換えて論語と算盤を一致させることが重要である。


●エピソード、逸話

・紙幣の肖像にノミネートされる話は前からあった。しかし、今までは偽札防止に髭が多い人が選ばれていて渋沢栄一は髭をはやしていなかったため、選ばれ続けなかったが、最近偽札防止の技術も進化してついに選べれるようになった。
・渋沢栄一が、BANKを銀行と命名した。金行は言いづらいため、銀行となった。
・非常に女好きであったらしい。


●感想

私もこの本を読むまでは渋沢栄一という名前を聞いたことはありましたが、何をした人なのかについて恥ずかしくも全く知りませんでした。
今、この人の半生や偉業を知ると改めてもっと取り上げるべき存在の人であると思います。
来年2021年のNHKのドラマは是非見たいと思っております!タイトルは「青天を衝け」
皆さんも良かったら是非見ましょう!!

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