子育てのイライラ!つい感情的になってしまう場合の対処法とは!?

子育て

”子育て”

子育てに悩む方はきっと多く子を持つ親としておそらく生涯付き合わなければならない課題ではないでしょうか。

私自身も2人の子供を持つ親として毎日子育てに奮闘しております。

今記事は、そんな子育てにおけるお困りごとの対処法についてご紹介したいと思います!!

アドラー心理学の「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」の著者で有名な岸見一郎さんの著作「人生を変える勇気」を参考に色々な方の悩み相談についての回答についてご紹介します。

 

ケース1.子育てでついイライラして感情的になる
Q.毎日の子育ての中でついイライラと感情的になり、我が子を支配したいという気持ちになります。そういう時はどうしたらいいでしょうか?
→A.怒りを必要としないコミュニケーションをすることが大事!
あなたはおそらく自分で感情的になることを決めているので本当は「つい」ではありません。その目的は”支配”です。要は相手を自分の思うようにふるまわせたいのです。このことは子育てに限らずあらゆる対人関係の中で起こります。
怒りの感情が起きた時、それを抑えるのは簡単ではありません。ですので、そもそも怒りの感情など使わなくていいのです。代わりに相手にして欲しいこと、して欲しくないことを言葉でお願いすればいいだけのことです。ここで注意しなければならないのはお願いというのは、相手が”いや”と言える余地を残した言い方です。「~してくれませんか?」と疑問文で言ったり、「~してくれると嬉しい」「~してくれると助かる」と仮定分で言うことで相手が”いや”といえない命令をする時より抵抗は少なくなります。
もちろんお願いしたところで相手がこちらの要求を必ず聞き入れてくれるわけではありません。しかし、怒ってみたところで聞いてもらえる訳でもないですし、むしろこちらのお願いを聞いてもらえたら、それはあくまでも相手の好意です。相手が自分のお願いを聞いてくれて当然と思っていたら腹が立つものです。

 

ケース2.親に子育てで助けを求めたが断られて腹が立つ
Q.親に助けてほしいと思って頼んだ時、断られると腹が立ってしまいます。この前も、ベビーシッターの都合がつかない時、子供を預かって欲しいと頼んだらその日は都合が悪いからダメだと断られてしまい、感情的になりケンカしてしまいました。どうしたらいいでしょうか?
→A.他者の援助は好意と考えるようにする!
自分の力だけで何でも出来る人はいません。ですが、他の人に助けてほしいと頼んでみてもその人が必ずあなたのSOSを聞いてくれるとは限りません。もしも聞いてくれることがあるとしたらそれはあくまでもその人の好意、善意であって義務ではありません。総じて依存的な人は他の人が自分の思うようにふるまってくれれば上機嫌で、一度自分の願いを聞いてくれない人が現れたら不機嫌になり場合によっては怒りを爆発させます。
怒らないための方法は人に援助を求めないことです。今自分が出しているSOSが本当に自力ではどうすることもできないかもう一度確かめてみることです。特に親には甘えてしまい、他の人には頼まないことでも、親なら引き受けてくれて当然と思っているのではないでしょうか。自力でやろうと思えば出来るのに最初から他の人に援助を求める人のことをアドラーは”他者の共同体感覚を搾取する人”といっています。人の好意や善意に依存してはいけません。しかし、それでもどうしても自力で出来ないことであれば、他の人に援助を求めてみることです。ただし、他の人に援助を求めても断られるかもしれませんがまずは丁寧にお願いするしかありません。
皆それぞれが自分は出来る限り他の人に援助を求めないが、他の人が援助を求めてくれば可能な限り援助をする。もしもそれぞれ皆がこうした心持ちで生きればずいぶんと生きやすくなるように思います。

ケース3.児童を放置する国に腹が立つ
Q.私は親と離れて暮らしているので子供の面倒を見てくれる人がいなくて困っています。サポートしてくれる人がいないと育児をしながら働くことが出来ません。待機児童を放置するこの国には、腹が立って仕方ありません。高齢者ばかりにお金を遣うのは間違っていませんか?
→A.私憤と公憤は違う!
私も子供を保育園に入れる時にはずいぶん苦労しました。もしも子供を預かってもらえなかったら仕事をすることが難しかったと思います。そんな経験がありますから今多くの親が困っているのに待機児童の問題に国が適切な対応をしていないことに私も失望し怒りを感じています。政治についておかしいことがあれば徹底的に追求し、改善を求めて戦わなければなりません。社会的な問題に憤りを覚えるとすればその怒りは突発的な個人間の私的な憤りいわゆる私憤とは違い、社会の矛盾や不正に対する怒りいわゆる公憤になり、自分の利害を超えた論理に基づく冷静なものです。あたなのおっしゃる国の施策に腹が立つということはよくわかります。
しかし、1点だけ反論するとすれば、高齢者にお金を使うことの適否は待機児童問題とは別だということです。子供も高齢者も安心して生きていける社会を作ることが大事なので子供が高齢者の高齢者が子供の犠牲になるというようなことはあってはいけません。

 

ケース4.やる気が出ない子供に困っている
Q.高校生の息子を持つ親です。勉強をしなければならないことは本人も分かっているはずだし口では勉強するといっているのに、スマホばかりいじって”やる気がない”ようです。何か親として出来ることはありますか?
→A.子供はやる気を出してはいけないと考えているのでは!?
残念ながら親が出来ることはありません。事実、勉強しないのであれば勉強しなければならない理由を子供さんは本当のところは分かっていません。また、”やる気がない”というのも本当ではありません。子供はやる気を出してはいけないので、やる気を出さないのです。なぜなら、やる気を出せば勉強しなければいけません。しかし、勉強したのに良い成績が取れなければ、親から成績のことで責められるに違いないのでそのようなことになるくらいなら最初から勉強しない方を選ぶのです。
さらに、親が「本当はあなたは頭がいいのだから勉強すればいい成績を取れるのに」というようなことを言ってしまうと子供は現実的な努力をすることもなく、可能性の中に生きることを選んでしまうことになります。子供が自分でしか解決出来ないことがあり、今回の場合は勉強をしなければその結末は自分に降りかかるということを知らなければなりません。
一般的にいえば、「その結末が最終的に降りかかるか」もしくは「その最終的な責任を誰が引き受けることになるか」を考えたら、それが誰の”課題”かが分かります。こうして考えると、勉強する/しないは、親の課題ではなく子供の課題だと分かります。誰にとっても人生は厳しいということを知るのは大切です。親が何もしないことが結局は子供のためになるのです。まさに急がば回れです。

ケース5.親から褒められずに育った
Q.私は子供の頃から母から1回も褒められず、いつもバカ呼ばわりされて育ってきたので自己肯定感を持てないでいます。自分の子供は褒めて育てたいと思うのですが、褒める以外に有効な声かけはありますか?
→A.貢献度を持てる援助をするように意識する!
まず、親から褒められず否定的なことばかり言われてきたので自己肯定感を持てないというのは本当ではありません。たしかに親からずっとそんなことを言われ続けていれば自分を好きになれなくなるかもしれません。しかし、親の言葉がけで自己肯定感を持てなくなったという人はそう思いたいのであり、ある目的のために自分を好きにならないでおこうと決心したのです。その目的は、人と関わらないことです。人と関わると、裏切られたり、嫌われたり、憎まれたりすることは多々あるのでそのようなことを経験するくらいならいっそのこと誰とも関わらないでおこうと考えた人が子供の頃からの親の自分への評価や言葉がけを自己肯定感が持てない原因にしたいのです。
生きる喜びや幸福は人との関係の中からしか得ることは出来ません。逆に様々な悩みや苦しみの源泉は対人関係の中から発生します。アドラーは、「対人関係の中に入っていく勇気は自分に価値があると思える時にだけ持てる。」と言っています。ではどんな時に自分に価値があると思えるかといえば、自分が貢献していると感じられる時です。なにも特別なことをしなくても、自分が生きていることが他の人にとって喜びであり、貢献していると実感することが必要です。
他の人にもその人が貢献しているという事実を伝えることで対人関係に入っていける勇気を持てるように援助することが大事でその時にかける言葉は「ありがとう」と「助かった」です。このような勇気を持てる援助をアドラー心理学では”勇気づけ”と呼んでいます。

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