大河ドラマ『青天を衝け』20話解説まとめ！(2021/6/27) ～渋沢栄一～

この記事は渋沢栄一の『青天を衝け』20話(2021/6/27放送)のまとめになります！
(※ネタバレありになりますのでご注意ください)
まだドラマを見てない方、見落としてしまった方などこちらの記事を参考にしていただければと思います！ドラマを見てないけど気になっている方は今からでも遅くありませんので是非『青天を衝け』をご覧になってみてください！
途中色々な余談や個人的な感想を挟みますが、ご了承ください。
(前回掲載しました渋沢栄一の『論語と算盤』についても是非ご覧になってください！)

20話　篤太夫、青天の霹靂　(2021/6/27放送)

●あらすじと感想
①14代将軍徳川家茂の死
長州征伐の最中、14代将軍家茂が21歳で病(脚気)により亡くなります。このような状況の中、渋沢篤太夫(吉沢亮)は次期将軍候補である慶喜(草彅剛)に将軍になってはならないと直接伺って建白します。しかし、これは実際とは違い脚色されているようです。
実際は直接慶喜に建白は出来ず、慶喜の側近である原市之進に慶喜が将軍になるのをやめるように進言したようです。
また、家茂は亡くなる前に田安の亀之助という人物を後継者にするように遺言を残していました。田安って誰！？って思いますが、御三卿である「田安家、一橋家、清水家」の一つである跡取りの人物になります。しかし、この亀之助当時4歳でありました。さすがに4歳を後継者にするのはどうかという声があったり、13代将軍家定の妻である天璋院(上白石萌音)は家茂の遺言であるから従った方がよいなど色々な声が飛び交います。

②慶喜将軍へ
将軍の後継者問題に亡くなった家茂の妻である和宮(深川麻衣)は、4歳の亀之助ではなくしっかり政治が出来る大人を後継者にした方がいいと進言します。
そして、一橋慶喜が徳川宗家(メインの家)を相続することになります。余談ですが、慶喜の妻である美賀君(川栄李奈)は大奥に入りませんでした。大奥は最盛期には、3000人以上いたようです。
孝明天皇は慶喜に長州を潰すよう進言しますが、幕府側は苦戦し、小倉城(福岡の北九州)が長州軍におされ炎上し幕府の敗北は決定的なものとなります。

③篤太夫、一橋家から徳川宗家へ
一方、慶喜が徳川宗家を継いだことで篤太夫は徳川宗家に移行(支社から本社へ異動するみたいな感じ)することになります。一橋家で長年慶喜を支えてきた猪飼勝三郎はそのまま一橋家に残ることとなったため、江戸に変えることとなりました。
一橋家として実績を得てきた篤太夫は徳川宗家に仕えることとなり完全にやる気を失ってしまい、また慶喜に対しての立場は降格したような状態となります。一橋家の時は慶喜に直接進言するのが許される立場だったのですが、それが出来ない立場となってしまいました。
そのような状態の篤太夫に大沢源次郎の捕縛という命が来ます。大沢源次郎は幕臣でありながら攘夷思想を掲げており幕府を倒そうという謀反の計画をしていたおっかない人物になります。

④新選組副長土方歳三との同行
大沢源次郎の捕縛をするのに際し、篤太夫の護衛をするのに現れたのが新選組になります。自伝では、組長近藤勇と副組長土方歳三と面会したみたいです。すごいですね。。
そんな中、新選組側と篤太夫側で意見が割れることになります。新選組としてはいきなり大沢源次郎を縄にかけて連れてけばいいという主張に対し、篤太夫はそれは道理に反するとして先に逮捕状を見せてそこでもし斬りかかってくるようなことがあれば新選組が出動し取り押さえるべきであると主張し、篤太夫の意見を新選組側が飲むことになります。
案の定、篤太夫が逮捕状を見せると大沢源次郎が斬りかかってくることになり土方歳三がカッコよく援護してしっかり取り押さえます。ちなみに、実際は大沢源次郎は逮捕状を見せた際、潔くお縄にかかり捕まったらしいです。

⑤篤太夫パリ万博へ
ここでついにパリ万博の話がやってきます。家茂が亡くなりその後を慶喜が継いだことで篤太夫に白羽の矢が立つ事になるのでした。非常に運が歴史を変えますよね。。
パリ万博については小栗忠順(武田真治)と栗本鋤雲がフランスの取次ぎをやっており、栗本鋤雲は慶喜とは思想に違いがありお互い相容れない仲でありました。
なぜ、パリ万博を重要視していたかですが、当時幕府は借款計画つまりフランスからお金を借りようとしており、小栗忠順は造船所を作って日本製の軍艦を作ろうと考えていました。そのために、フランスのパリ万博に参加して日本の素晴らしさを披露しようと考えていたようです。
そうした中、慶喜の弟昭武とそのお供として篤太夫が選ばれることになったのでした。