イチローがもし社長だったらどんな会社を作る?全力回答14/42本③

仕事

前回の、イチローがもし社長だったらどんな会社を作る?全力回答14/42本②の記事に続きまして、僕が小学生の頃から大好きなイチローさんがもし会社を作るならという質問に対し、実に42個の回答をしております。今回はそんな回答からQ.29~Q.42の14個の回答についてご紹介したいと思います!
最後に私の感想について述べましたので、よろしければご覧ください!!

 

 

Q29.経営者としてあるべき姿はどのようなものでしょうか?
A29.信じたことを貫ける人。
ーピンチであることを見せる人と周りに全く言わないって人いますけど?(インタビューアー)
僕は言わないですね。社員が動揺しますから。そこは騙します。あとは反対意見あると思うんです。人がやらないことをやろうとしている訳ですから。自分が信じた形、やり方、それを貫けるかどうかは大事です。その上で結果を出す。
ーかっこいいなと思うのはどんな社長ですか?(インタビューアー)
やって見せてくれる人がいいです。それは口で語られるどんな言葉よりも強いので。そう上手くいかないかもしれないけど、動く人がいいです。

 

Q30.社長に必要な資質と監督に必要な資質に違いはあると思いますか?
A30.失敗を前提にして受け入れる。
共通しているところはあります。だから僕はこれを出来ないとも思うんです。失敗を前提にしなくてはいけないという、それを受け入れる資質。これは共通しているのではないでしょうか?それこそストレスで気が狂いますよ。上手くいくことを前提にしていたら。だっていかないですから。
ー社長と監督の違いは?(インタビューアー)
監督はクビになるけれど、社長は自分が一番トップだったらならないです。監督がチームを持ってるってケースはないですから。現場の長という感じです、監督は。一緒にやっていますから。
ーチームのためにと言う人がいますが。(インタビューアー)
チームのためなんて当たり前なんで、それを言う必要がない。

 

Q31.組織・部下へのマネジメントで大切にしたいことは何ですか?
A31.愛のある厳しさ。
これは全く分かんないです。愛のある厳しさですかね。意図的な厳しさというか戦略的な厳しさというかそれは大切にします。全体として厳しくすることが難しくなってきているので自らそういう方向に持っていかないと、自分に厳しい人間はどんどん上に行ける。でもそこに甘えている人間は永遠にそこにとどまっている。それでどんどん格差が(出てくる。)皮肉なもんです。

 

Q32.個を大切にする会社にしますか?チームを大切にする会社にしますか?
A32.最初は個。
-これはやっぱり個を大切にしますか?(インタビューアー)
新入社員はそうです。ただ時間を経て、会社のために頑張ってくれるようになってほしいなと。僕もそうやってアプローチをしたいと思います。
-結構話し合うこととかって大事ですかね?(インタビューアー)
本当は話し合わなくても向かっているところは同じで、それは理想ですけれど実際には無理です。それはあるタイミングで、言葉にしてそれぞれが表現しないと確かに難しいと思います。
-数人の人によってチームって簡単に壊れたりするものですか?(インタビューアー)
チームとして結果が出ていないと、簡単に壊れます。悪いエネルギーで結束するのは、すごく簡単なんです。それはすごく危険なことなんです。

 

Q33.仕事に集中するときと息抜きのときのそれぞれの必需品は何ですか?
A33.家族。
僕の場合は家族でした。一弓という犬がいたのですが、一弓は二年前に天国に旅立って、どうせ飼うなら、新しい家族に迎え入れるなら、一弓は子供がいないので、遠くても血がつながっている方がいいなと。全然気持ちが違うと思うんです。ひょっとしたら行き着くかなと思って。辿ってみたんですよ、行き着いたんですよ。今度新しく家族が二匹なんですが、きっと彼らに癒されて、それが僕にとってそういう存在になるでしょうね。仕事を頑張ってやるために彼らの存在は。

 

Q34.経営幹部候補いわゆる後継者はどうしますか?
A34.盗んで昇華する人。
-イチローさんが作った会社の社長の後継者は似たような人間ですか?(インタビューアー)
結果としてはそうなってしまうのでしょう。気持ちとしては全然違うやつをいれたいと思いますが。なかなかそうはいかないでしょう。安心感を求めるなら似たようなタイプ。でもさらにとんでもない成果を上げてくれるとしたら、まったく違うタイプという考え方があるので、出来れば違うタイプを選びたいです。育てたい。
-自分が後継者を育てるのって向いていると思いますか?(インタビューアー)
全く向いてないと思います。全くです。笑 「そもそも教えてもらおうと思ってんじゃねえよ」というのが根底にあるんです。だから盗んでさらにそれを昇華する人間。だと思うんです、成果を上げるのは。

 

Q35.社員にはどのようにお給料を使ってほしいですか?
A35.自分に投資。
まず自分に投資してほしいというのがあるので、、自分がどうしたらいい仕事が出来るのか。野球選手もドラフト一位で入った選手に「この契約金一億円何に使いますか」に対して「貯金します」とか言うやつが結構いるんです。まずそこにお金を使うべきでしょう。まず自分のために使ってほしいです。

 

Q36.これまでで一番散財したのは何でいくら費やしましたか?
A36.世界に一つだけのカバン。
散財ってイメージ悪いですよね。無駄遣いですかね、言ってしまえば。車とか家とかそういうものを除けば、カバン。お店に行ったときに偶然そのデザイナーさんがいらっしゃいました。僕はそこの服とかカバンが好きで、挨拶をしてくれて、それはニューヨークの出来事なんですけれど。僕からのお願いで僕に会った時のイメージで「世界に一つだけのものを作ってもらえないか」と言ったら作ってくれたんです。めっちゃ高いです。僕はその天才の作品がそこにあったらそれから得るものがすごくたくさんあるので。でも置いておくだけだと嫌になって、普段使いになっているのですが。15~16年使っています。
-物持ちはいい方ですか?(インタビューアー)
めちゃくちゃいいです。

 

Q37.投資はされていますか?
A37.投資歴30年以上。
今は投資しないとなかなか増えていかないですから。もし、応援したい企業や会社があれば、そういう投資の仕方。余裕がある資金で。僕は紙切れになった経験も何回もあるんです。それに共通しているのは人が紹介したものです。「ここいいよ」と言われたものは紙切れになりました。だから自分で選びたいです。一番最初は小学生のときなので。
-小学生の時から投資をしていたんですか?(インタビューアー)
最初は小学生のときです。鈴木家の家訓があって「現物株だけはやってよし」というのがあるんです。「ほかのものは、ギャンブルを含めて一切ダメ」だと。それを忠実に僕は守りました。お年玉とかお小遣いで貯めたものがあったので。

 

Q38.日本は投資のハードルが高いという声もありますがどう思いますか?
A38.投資しないと、資産は増えていかないですから。僕は好きだけど向いていない。
どうしてですかね。リスクを取らないという国民性はあるのでしょうか。投資しないと、資産は増えていかないですから。だからその距離をどう縮めるのかは、それは子供のときからやっておくべきではないかなと思います。野球も数字で見える競技なので。数字が好きなんです。それは減るより増える方が楽しいので。ただ向いてないんですよ。

 

Q39.起業した場合上場を目指しますか?
A39.無理です。
無理です。そんなの無理です。

 

Q40.社長になったら必ず成し遂げたいことは何ですか?
A40.人を残したい。
いい人材が残ったらいいですね。人ですね。結局、行き着くところは人なので。この会社、このお店とか、このホテルとか。それは名前もあるけれど、中でどんな人たちが働いているのかがその会社の評価だと思うので。だから「形は残った、会社は残った、でも人は残らなかった」は寂しいです。その反対がいいと思います。僕の会社はなくなった。だけどそこで働いていた人たちが独立してその遺伝子を受け継いでくれている。これが一番いいかもしれないですね。

 

Q41.これまでで一番散財したのは何でいくら費やしましたか?part2
A41.ほとんど残ってなかった。
これは散財とは全く違いますけど、僕は年俸が800万のとき、ここは僕はお金かけるとこだと思って、3000円のユンケルを毎日飲みました。日本にいた頃、オリックスでやっていた頃、最期の何年間かは当時の日本プロ野球では一番高給取りでした。オリックス時代に稼いだお金はほとんど残っていないです。2001年アメリカに行ってから僕はそれを一から築いたという感じです。

 

Q42.イチローさんは社長に向いていそう?
A42.全く向いていない。
全く向いてないな、本当に。向いてないのは知っていたけれどこんなに向いていないのかと思いました。
-右側か左側にいい人がいたらめちゃくちゃ向いていると思います。(インタビューアー)
そうですか?そうか。でも、出来ない人にそうやって慰めるパターンですよね。今のは。笑

 

・感想
全体を通して今まで心血注いで野球に打ち込んできたイチローさんならではの回答だなあと感じました。印象的なのは働き方改革についての回答と残業についての考え方です。(イチローがもし社長だったらどんな会社を作る?全力回答14/42本① )やはり厳しい世界で生きてきた人は違うと思いました。「入社して何年かは厳しさに耐えることが大事である」という考え方や「残業については成果があれば出す」という考え方は、まさに厳しいプロの世界をトップで走り続けてきた人だからこそであり、説得力が半端ない。。
しかし、有能だけど不真面目な社員と真面目だけど能力に欠ける社員がいたときどちらを評価しますか?(イチローがもし社長だったらどんな会社を作る?全力回答14/42本②)という質問に対しては、心がある方をなるべく評価したい。時間はかかるけどある程度長い目でみてあげたい。というコメントは能力は当然大事だけど真面目さも大事だという、やはり真面目さや実直さも大切なんだと改めて感じさせられました。
またモチベーションが上がらない社員にはどう鼓舞しますか?という回答には言葉ではなく、達成感を味わってもらうようにノルマを課すという回答も印象に残りました。実際に、行動して達成感を味わうことが一番人の心を動かしますよね。やはり、言葉ではないのだなと。。そして、本記事での投資はされていますか?という質問に小学生からしていたことにはびっくりしました。やはり、投資いわゆるお金についての知識は大事なんだなと。僕も子供に教えられるようにというこれから一緒に学んでいきたいと思います。

 

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