イチローがもし社長だったらどんな会社を作る？全力回答14/42本②

前回の、イチローがもし社長だったらどんな会社を作る？全力回答14/42本①の記事に続きまして、僕が小学生の頃から大好きなイチローさんがもし会社を作るならという質問に対し、実に42個の回答をしております。今回はそんな回答からQ.15～Q.28の14個の回答についてご紹介したいと思います！

Q15.給料やボーナスなどどのような方針の報酬制度にしますか？
A15.現金でドン。
最初は固定給で始めるでしょう。でキャッシュで渡します。やはり実感してほしいです。これだけ稼ぐのはこんなに大変なんだというのを実感してほしい。社員に大きな金庫を渡します。結構、大きめ。この金庫にいれるもの、入れておきたいものを増やしてほしいという思い。例えば、大切な時計とか人によっては金塊を入れておくとか、何かわからないですけど、とにかく外に出ていると危ないもの。そういうものを増やしていってほしい。物欲は悪だっていうような捉え方をする人がいますが、僕はすごくいいと思います。あった方が、気持ちも豊かになる。最終的にそういうものってあまり意味がなかったなとなると思います。でもその途中にはあるべきだと僕は思います。

Q16.社内ルールとしてこれは不可欠というものは何かありますか？
A16.トイレ掃除は社長がやる。
トイレ掃除は僕がやります。でもルールではないです、それは。これには当てはまらないかもしれないです。それを見ていたら多分私がやりますと出てくると思います。それを待っています。それはきっとルールになると思うので。

Q17.社員旅行は実施しますか？
A17.現金を渡すのでそれぞれどうぞ。
やりません。
－なぜでしょうか？(インタビューアー)
面倒くさいんです。僕は団体行動が苦手で。1996年の、日本一になったときですけれど、今年どこ行きたいかというアンケートをとったんです。僕ら神戸ですから、僕は有馬温泉と書いたんです。一番近いところで皆で乾杯してその日に帰ろうと思えば帰れますから、結局ハワイになったんです。でもハワイ行っても僕はチームと別行動でしたし、ハワイに行って自分で遊んでいたというだけの話です。そういうのが無駄に思う人間って絶対にいるよなと。社員旅行は飲み会よりしんどいんじゃないかって思ってしまいます。旅行分の何か現金なりをお渡ししますから、それぞれでどうぞというスタイルですね、うちは。

Q18.どのような社員・部下と一緒に働きたいですか？
A18.ピンチのときも前向きな人。
こういう質問をされた時に想像するのは、いい時ではなく悪い時なんです。上手くいってないとき。ミスをしてしまったときにどういう態度をこの人達はとるのだろう。その時にいっぱいいろんなものが見えるので。まず、自分と向き合う人がいいです。俺はちゃんとやっていたのにあいつのせい。となりがちなんです。でも、まず俺はどうだったかなと。まず自分をふり返ってみる姿勢を持っている人間。ピンチの時に後ろ向きな人間と会いたくないので。遭難した時に一緒にいたいタイプがいいです。

Q19.採用試験で面接をするなら何を質問しますか？
A19.人の悪口をいいますか？
僕は面接を受けたことがないんです。人の悪口を言いますか？それをその人の前でも言いますか？言えないのなら僕は悪口は言って欲しくないです。その人の前でも言えるなら陰口、悪口を言ってもいい。その人の前で言っちゃうと思います。はさらに良いと思います。100点です。

Q20.社員を採用するにあたり1番譲れない。これが必要だ！と思うポイントは何ですか？
A20.厳しい思いをした人。
採用するにあたりなので、自分のために頑張って欲しいです。成果が何もないうちから自分は自分の仕事をする。自分に出来ることをするんだという姿勢は、僕は好きではないです。人に勝って自分がのし上がるんだというくらいの強い気持ちが欲しいです。
－同じように気に入った人が2人います。その場合選ぶポイントってありますか？(インタビューアー)
スポーツをやっていたかどうかは大きいかもしれないですねえ。ある程度、特に名門校でやっていたらそれなりに厳しい思いをしてると思うんです。それがあるのとないのとでは違います。めちゃくちゃ上手かったやつかベンチにも入れなかったやつ、どっちかがいいです。

Q21.有能だけど不真面目な社員と真面目だけど能力に欠ける社員がいたときどちらを評価しますか？
A21.真面目を磨いていく。
気持ち的には真面目な子を評価したいですけど、でも会社としては、能力は必要なので、この場合だったら能力がある方を評価します。ただ長い目で見たときに、やっぱり心があるかどうかというのは会社にとって大きな財産なので有能だけど不真面目はいずれいなくなるでしょう。だから真面目という能力を評価してあげて、時間はかかるけれどある所までは持っていきたい。というような気持ちにはなるでしょう。

Q22.モチベーションが上がらない社員がいるときどうやって鼓舞しますか？
A22.言葉でなく達成感を与える。
これは瞬間的にしか解決しないので、あまり意味がないです。このモチベーションが上がらないということは満足感がないということにもつながっていますから、簡単なノルマを課すんじゃないでしょうか。まずは達成感を味わってもらう。それを重ねていくことで実感として自分がうまくなったとか、能力が上がったとかを実感する必要があると思います。言葉でなく達成感を感じるノルマ。言葉では瞬間的にしか「よし頑張ろう」とならないです。
－ご自身ではモチベーションを上げる方法なんていうのはあったんですか？(インタビューアー)
上げる方法はなかったですね。下げないようにしてた。あまり状態が良くないときにそれ以上下げない。下がったものはものすごい加速で下がってしまうんです。でも上がるときはそうはなかなかならなくて、僕らうまくいっても3割なので。基本的には下がるんです。だからいかに下げないかが大事です。

Q23.部下を昇進させる基準は何でしょうか？
A23.昇進する人の部下がどう思うかが大事。
結果は大事ですね。結果はもちろんあることが前提ですけれど、昇進するということは部下が出来るということですから、その部下たちにとってどうなのかを考えるでしょう。彼が上司になってその下が付いてくるかどうか。僕と昇進したその子は直接話も出来るでしょうし、間を挟んで向こうが心配になるでしょう。だから上の立場の人間というのは、自分との関係よりもその向こう側を見ないと、ダメだなとは、容易に想像できます。

Q24.エース社員が転職・独立をすると言い出したらどうしますか？
A24.トレーニングでマウントを取る。
だったらそれを見越して僕は人材を見つけていると思います。
－それと同等の才能を探せるかどうかっていうのがポイント？(インタビューアー)
そうです。まず有能な人間が出てきたら、それは将来いなくなるかもしれないと思っておかないと、それはいつまでもいると思ってはいけないと思います。そういう人は、結局自分よりも有能な人にしか従わなかったりするのでそこは厄介なところです。ただうちにはトレーニングの機材がありますから、その動きでは絶対にそいつより負けないと思います。だから全然仕事とは関係ないところでマウントポジションを取れるようにはしておきたいですね。

Q25.一緒に働きたい人を振り向かせるためにはどのようなアプローチをしますか？
A25.君が来てくれると僕が幸せ。
「君がきてくれたら僕はすごく幸せになれるんだけど」と言うと思います。「君が幸せになるかどうかはわからない。」と言いつつちょっとずつ条件を上げるという。だけど肝は「君の力が必要だ」というよりは、「君が来てくれると僕はすごく幸せになれる」それも自分のためなんです。聞きようによっては。でもそういうアプローチは、これは結婚するときのプロポーズなどによくあるかもしれないですけれど、「君を幸せにします」というよりは「僕の方がきっと幸せになれるので結婚してください」という方が響くことありますよね。そっちの方が僕が言われたらうれしいと思います。

Q26.中間管理職という立場で上層部と部下の板挟みになるストレスがある場合どのように乗り越えるべくだと思いますか？
A26.チャンスだと考える。
だって逃れられないですからね。ただ、上の考えと下にいる部下の考えを直接聞けるという前向きに捉えれば、それはなかなか出来ないので。それが将来に向けての自分の肥やしと捉えるしかないと思います。
－上はこうしろ、下はそうじゃないっていう意見がよくありがちですね。(インタビューアー)
まず自分がそれを両方から聞いたときにどう感じるのか。それを自分なりに解釈して判断できるというのはそうやって生きてこないと出来ないと思うんです。それを積み重ねてきていたら、今はこっち側に寄り添った方がいいな。今はこっちだなと見えてくると思うんです。自分なりにそれを間に入り客観視して判断する能力をまず磨くことは大前提です。
－この板挟みになっているストレスなんかを解消する方法っていうのはないですよね？(インタビューアー)
間に入ってそれが形として解決しないと無理なのじゃないですか。それは経験がない人にとってはそれこそチャンスです。

Q27.退社した社員の出戻りについてどう思いますか？
A27.会社のためなら、受け入れる。
それなりの体験をしたのでしょう。うちではできなかった体験をした。それで、なかなかうまくいかなかった。だとしたら、喜んで受け入れます。そのときは本当にこの会社のためにやってくれる可能性が生まれると思うので。
－周囲の社員から反対が起こる可能性があると、それも踏まえても会社にとっては有益であるという？(インタビューアー)
はい。変わってくれるだろうという期待も込めて。能力はありますから。それはこの規模であればそれぞれの社員に僕は話をします。ただ、「お前が出るときは同じだと思うなよ。」とうのも入れておきます。

Q28.社長にとって一番大切なことは何だと思いますか？
A28.逆風を変えられるかどうか。
－イチローさんって、運って信じますか？(インタビューアー)
信じざるを得ないです。
－運のある社長っていますよね、当然。その違いは何でしょう？(インタビューアー)
一番大きな、僕は違いがあるのは、逆風のときそれを変えられるかどうか。その能力があるかどうかは運を掴めるかどうかに密接に関係していると思います。そこは大事です。あとはしけた面してるやつにはチャンスは来ないです。逃げますから。

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