【渋くて純粋な心を持つ殺し屋を描いた映画】レオン〜リュック・ベッソン〜

映画/ドラマ

映画 レオン完全版
公開 1994年
監督 リュック・ベッソン
※ネタバレあります

日本公開時のコピーは「凶暴な純愛」
この映画は、寡黙だけど純粋な心を持つ殺し屋と孤独な少女の出会い、そしてスティングの主題歌、今ではコンプライアンス的に引っ掛かりそうな設定や過激な暴力シーンがありますが、年齢性別を問わず世界中の人々を魅了し続ける名作です。
そんなレオンについて簡単にご紹介したいと思います!!

 

●登場人物
①レオン・モンタナ(主人公)
孤独な心優しき殺し屋
映画のタイトルはずばりこの人物の名前です。イタリア系移民である彼は19歳のときにアメリカへと渡り、その時にマフィアの殺し屋として育てられ、冷徹な殺し屋となりました。狙った相手は確実に逃さないという一流の腕を持つ反面、女性と子どもは殺さないというポリシーを持っております。子どもの頃から殺しを行っていたために字の読み書きが出来ないため、マチルダが字を教えてあげるシーンがあります。

②マチルダ・ランドー(ヒロイン)
家族を殺された孤独な12歳の幼い少女
レオンが住むアパートの同じ階に住む一家の娘です。麻薬捜査員に大好きな弟を殺されて、強い恨みを持っています。

③ノーマン・スタンスフィールド(悪徳刑事)
表の顔は麻薬取締局の刑事、裏の顔は麻薬密売組織を牛耳る男
マチルダの家族を殺した麻薬捜査官たちのリーダーです。麻薬捜査官でありながら麻薬売買に手を出し、さらに自らも薬物中毒者になります。

④トニー(レオンのボス)
レオンの雇い主でイタリアンマフィアのボス
トニーはレオンに殺人の仕事を回すマフィアのボスになります。しかし、スタンスフィールドの配下であるということが映画の後半で分かります。トニーからの依頼を受けていたレオンは、間接的にスタンスフィールドの依頼による暗殺を行っていた可能性があります。

 

●ストーリー
ニューヨークの古いアパートに住むレオン(ジャン・レノ)は凄腕の殺し屋である。そんな彼の隣の部屋に住む12歳のマチルダ(ナタリー・ポートマン)の家族がヘロインを巡り、スタンフィールド(ゲイリー・オールドマン)と部下たちがアパートを襲撃し、マチルダが可愛がっている4歳の弟も含めて家族を皆殺しにする。
お使いのため留守だったマチルダは咄嗟に隣に住むレオンに助けを求めた。レオンは少し迷った末、彼女を保護し、マチルダは何とか難を逃れる。マチルダはレオンが殺し屋だと知ると、最愛の弟を殺した麻薬取締局の捜査員への復讐を誓い、レオンに殺し方を教わろうとする。二人は共同生活を始め、互いに心の扉を開き始める。同時にレオンは殺人技術をマチルダに教える。レオンは自分に何かあったら仕事の報酬をマチルダにやってほしいと、親代わりで仕事の仲介もするトニー(ダニー・アイエロ)に依頼する。そんなある日、マチルダは家族の仇スタンフィールドの正体がDEA(麻薬取締局)の汚職捜査官だと知る。マチルダは独りでスタンフィールドを襲うが、逆に取り押さえられてしまう。レオンはDEAに乗り込み、彼女を救い出す。スタンフィールドは怒り狂い、トニーの口からレオンのホテルを聞き出し、警官隊を率いて完全包囲した。そしてレオンとマチルダの部屋に、警官隊の攻撃が開始されたのである。レオンのダメージを大きくなっていく中、レオンはアパートに穴を開け、大事に育てていた観葉植物の鉢植えを託してマチルダを逃がす。レオンはひとり抵抗を続け、アパートから脱出まであと一歩というところまで来るが、その瞬間、背後にいたスタンフィールドに撃たれて死んでしまいます。

 

●印象的なシーン
・1番最初のレオンの殺人シーン

無音で敵を追い詰めていくさまが映画初めから戦慄します。音を立てずにじわじわいくところが余計に怖さを引き立てています。

・スタンスフィールドの本当に薬中かと思ってしまうシーン

スタンフィールド役のゲイリー・オールドマンの演技がほんとにラリっちゃってるみたいに見えます!笑
このあとの壮絶な銃殺シーンはいくら出来そこないの親とはいえ心が痛みます。。。

・マチルダが助けを求めるシーン

マチルダが買い物から帰ってきて家族が殺されているのを目撃して隣に住むレオンに助けを求めるシーン。
早く入れてやれよ!と思わず突っ込みたくなります!

・レオンが銃の撃つち方をマチルダに教えるシーン

マチルダに真剣に向き合い、銃の撃ち方を教えます。これこそが自分の生き様なんだと画面越しに伝わってきます。自分が教えれるものはこれしかない!という気持ちで全力で教えているシーンは必見です!

・マチルダがレオンに「初体験の相手になってほしい」とせまるシーン

レオンの純粋な所が表れているシーン。レオンは頑なにマチルダの初体験の要求を拒み続けます。そして、レオンは過去に愛した女性のことをマチルダに告白します。イタリアに彼女がいたけど家柄の違いから父親に反対され彼女をも殺されてしまいます。レオンの19歳の最初の殺人は、その父親です。これが殺し屋となるきっかけです。そしてアメリカに来てから彼女はいないと告げるのです。

・レオンとスタンスフィールドが爆破するラストシーン

あともう少しで逃げ切れると思ったが、そこにスタンスフェールド!!!
しかし、レオンが一枚上手でした。レオンがマチルダからのプレゼントだとスタンスフィールドに渡します。手の平を開けると、そこには爆弾の栓がありました。レオンの体には爆弾が巻き付けられており、撃たれた直後にレオン自身が栓を抜いたのです。スタンスフィールドの「クソ」という言葉の後、その爆弾は爆発します。

 

●感想
元々、渋い男のキャラが主人公の映画が好きな私にとってこの映画はサイコーに面白かったです。
この映画を見るまではジャン・レノのかっこよさが正直全然分かりませんでしたが、見た後めっちゃかっこいいと思いました!
渋くて体格もよくて冷徹に確実に獲物をしとめる様はまるでゴルゴ13のようでもあり、一方で優しくて純粋な心も持ち合わせています。
殺し屋だった彼は、友だちを作ることができず、誰とも交流しない日もあり、唯一心を許していたのは観葉植物という現実ではあり得ない設定がいいです。
自分自身が目を付けられてしまうリスクがありながらも買い物から帰ったマチルダを部屋に入れて助ける場面や、また大好きな映画を見てジーンとしている場面が殺し屋なんだけどなんともいとおしい存在に思えてきます。そんなレオンは、マチルダを守るために最後自分の命を捧げたのだと思うと切なくなってきます。
レオンのボスのトニーは、スタンスフィールドの配下であり、レオンの居場所を教える場面はゾッとするのと同時に憎い気持ちになりました。
レオンは、映画「ニキータ」の精神的続編とのことみたいなのでニキータも是非見てみたいと思います!
ちなみに、レオン完全版がAmazonプライムで視聴可能です!登録している方は、是非ご覧になってください!

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