【孫子の兵法】めっちゃ地味!?激動の時代の生き抜き方とは~諸子百家~

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『孫子の兵法』聞いたことある人、うっすら内容も知ってるって人きっと多いのではないでしょうか!
そう!あの三国志の曹操や徳川家康やビルゲイツも愛読書とし、まさに時代や国を超えて語り継がれる魔法の書物になります!あの毛沢東にも思想的影響を与えたようです。。
今回は、今からおよそ2500年前、あのキングダムでおなじみの中国の春秋戦国時代に活躍した武将で軍事思想家である孫武が負けない戦い方を書いた『孫子の兵法』という魔法の書物の中身についてご紹介したいと思います!!

 

●孫子の兵法の作者孫武とは!?
名前:孫武(孫子は孫武の尊称になります。)
出身:斉
出世:紀元前535年頃 – 没年不詳

中国春秋戦国時代における兵法家で呉の王の闔閭(こうりょ)に仕え、王を支えた人物になります。
春秋戦国時代は500年以上続き、当時はこんな感じに国がたくさん分かれていました。


最終的に秦の始皇帝が国を治め、中華統一したことはあまりに有名ですよね。孫武さんはまさに戦乱のカオスな時代に誕生した人物になります。
それでは早速、そんな時代に生まれた孫武さんが書いた『孫子の兵法』の内容についてご紹介したいと思います!

●孫子の兵法の特徴、中身とは!?
特徴1:好戦的ではない
戦国時代に生まれた書物ですが、なるべく戦いを避けようとしている所がポイントになります!

特徴2:合理性が貫かれている
2500年前の当時は、占いやおまじないで戦術や戦略を練っていることが多い時代でした。
しかし、孫武はこれに異を唱えたのです!彼は国を救うべく合理的な戦術を考えたのです!

孫子の兵法は全部で13篇に分かれていますが、大きく4つのカテゴリーに色分け出来ます。

①~③:戦う前の準備、④~⑥:戦略における基本的な考え
⑦~⑫:戦略の立て方、⑬:情報取集の心得

という大きく4つに色分けできます。

●孫子の兵法の7つの原則とは!?
第1原則:負けない態勢を作ること
”勝つ態勢”を作ることよりも”負けない態勢”を作ることに注力するという考え方になります。
ライバルが弱点を見せて今なら勝てるというタイミングが来るまでじっと待つという発想でこれはなんだか徳川家康が参考にしたというのも納得感がありますよね。少年漫画のヒーローとは真逆の発想になります。”負けない態勢”を作るというのは、敗因を消し込むことになります。
「敗因は自分の努力次第でコントロールが可能である。つまり、勝負事の本質は勝因ではなく敗因にある」という思想になります。

第2原則:短期決戦を心がけること
動乱の時代に生きた孫武。戦はヒト・モノ・カネを使います。長引けば長引くほど金は無くなり、兵士たちは疲弊し、気力が保てなくなります。そんな中、ライバル達はそこに付け込んで攻めてくるのです。「戦が長引いて得した例は過去の歴史を見ても1度もない。」と語っているのです。

第3原則:勝利の条件を整えること
具体的な条件とは、
①戦ってよい時と悪い時を理解しているか(闇雲に突っ込むなという戒め)
②大軍と小軍の使い方を知っているか(人海戦術あるいは少数精鋭どちらでいくかを心得ておくこと)
③組織全体の心が1つになっているか(現場の人間が同じ方向を向いているか)
④よく準備を整えライバルに隙が出来たタイミングであるか(人事を尽くして天命を待つ状態になっているか)
⑤将軍が有能であれば余計な干渉をしないと心に決めているか(優秀な人物に責任を与えたなら力量を発揮できるようしっかり見守っているか)
になります。

第4原則:相手を欺くこと
本当は出来るのに出来ないふりをすることで、まさに能ある鷹は爪を隠す戦法になります。相手に有利と思わせ、油断を誘ってから突き崩すというなんだか卑怯なようにも感じますが、戦とはそんな綺麗ごとでは勝てません。
「戦とはいかに相手を騙すか。自分が大したことないやつだと油断させるかが重要だ。」と述べています。

第5原則:数学的思考を取り入れること
孫子の兵法において「やってみなければ分からないじゃないか。」みたいな感情論や希望的観測は一切ありません。国家の存亡と国民の命が関わっている過酷な状況に置かれているので冷徹なほどの合理主義が貫かれているのです。とにかく事実や数字ベースで勝負の前に勝ち負けのシミュレーションを行うことが重要であると説いています。孫武にとってギャンブルなんてもっての外になります。

第6原則:行動選択の幅を広げること
孫子の兵法では相手の力量に応じて選択肢の幅を広げているのです。最適解を幅広く用意しているか、これが勝負の世界において非常に重要になります。孫子の兵法では勝つ事よりも負けないことの重要性を何度も何度も唱えているのです。

第7原則:情報に投資すること
情報収集を軽んじて国も財産も命も奪われるのはもっての外であるという考えになります。リスクのあるスパイはそれくらいのリターンがあるくらい重要な仕事だという発想になります。

●本当に優れた勝利とは!?
孫子の兵法が唱えていることは、

✔100戦100勝が理想ではない
✔華やかさや名誉もない
✔勝利を得る者は勝利を得てから戦いを始め、負ける者は戦いを始めてから勝利を求める

になります。

つまり、孫武は
”戦わずして勝つ事の重要性”
を説いているのです。
”無血の勝利、相手に憎まれずに勝つ”
これが理想である。そう説いているのです。

孫武の書いた『孫子の兵法』はとにかく”生き続けるために必要な知恵”を時代を超えて我々に提供し続けているのです。

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