【今後の車社会に欠かせないキーワード】CASE、MaaSとは!?

仕事

自動車メーカーは今非常に目まぐるしい渦中にいます。技術やサービスの進化により車に対しての考え方が変わってきています。
周りを見渡せば、私と同じ30代前半の世代でマイカーを持っていない人が結構います。皆さんの周りにもマイカーを持っていない人が結構いたりしませんか??
マイカーは別にいらない。移動が出来ればよい。車は目的地まで連れて行ってくれる1つの手段に過ぎないという見方が強くなっている気がします。
そういった人の移動への考え方が変わってきているのをひしひしと肌で感じております。
レンタカーを先駆けとするカーシェアやウーバーなどの配車サービスが普及したのはある意味で必然だったと考えられます。
将来的には運転手がいない無人の車を呼んで、一切の排気ガスを出さずに目的地まで移動出来るようになるのが当たり前になるかもしれません。
ゆくゆくは車が空を飛んで移動するということになるかもしれません。
そのような夢のある車社会の今後について車メーカーに勤めていた私の経験から今後の車社会の展望について情報を発信したいと思います。

 

目次
・今後の車社会に欠かすことの出来ないキーワード(CASE、MaaS)
感想

●今後の車社会に欠かすことのできないキーワード(CASE、MaaS)

①CASE
−コネクテッド(Connected)
−自動運転(Autonomous)
−シェアリングとサービス(Shared & Services)
−EV(Electric)

②MaaS(Mobility as a Service)
−自動車に関わらない移動サービス
-配車サービス

 

以下にCASEとMaaSについて詳しく述べます。

①CASE
-コネクテッド(Connected
IOTで車とコンピュータをつなげるシステムです。この技術は自動運転にも寄与します。
トヨタでは、通信機器とGPSを組み合わせて盗難車両を見つけるサービスや、カーナビの情報をスマートフォン経由で得て、リアルな走行距離に応じた保険料を決める「つながる自動車保険」を実施しています。
自動運転に必要な精密で膨大な量の地図データは、クルマがそれぞれに持つのではなく、「コネクテッド」でクルマに提供すれば、いつでも最新の地図が使えるようになります。
こちらは、Googleが非常に強い領域です。ちょうどインターネットが普及することで世の中が大きく変わったように、クルマに優れた通信機能が備わることで、自動車社会が大きく進化する可能性があるのです。

-自動運転(Autonomous)
AI機能を活用した運転のことです。GPSを使用して車を制御して自動運転する技術のことです。
最近では、ホンダが世界初レベル3取得しました。自動運転の進化とともに保険の有り方についても検討しなければならないでしょう。
自動運転技術はGoogleの親会社alphabetが1番技術を持っています。alphabetとしては、自動運転の技術を自動車メーカーに貸すことでデータを受け取ることが出来るメリットがあります。自動運転技術についても各社自動車メーカーはシノギを削っております。

-シェアリングとサービス(Shared & Services)
いわゆるマイカーではなく、車を借りて目的地まで移動する手段のことです。
今までは「個人が買って使う」という所有が基本でした。そこを、「必要なときだけ借りる」「必要のないときは貸す」「みんなで共同所有する」などといった新しい移動手段です。
いわゆるレンタカーもカーシェアにあたります。今はアプリで登録すれば、情報が手に入ります。3大カーシェアと呼ばれるのは、「タイムズカーシェア」「カレコ」「オリックスカーシェア」です。急に車が必要になった時、購入せず必要な時だけ借りる方法として、カーシェアリングとレンタカーが挙げられますが、どちらもお金を支払って一定の時間車を借りるという点では同じですが実はサービス内容に大きな違いがあります。

Q.カーシェアとレンタカーの違いとは?
A.レンタカーは、車を有料で借りるサービスで、幅広い貸し出し料金形態を用意しているのが特徴です。
一方、カーシェアリングは特定の自動車を会員間で共有し、それぞれが利用したい時間に借りることができるサービスです。事前の会員登録を行うことで、ステーションにある車を短時間から借りることができます。高級車にも乗れる可能性があります。

-EV(Electric)
EVとはエンジンを搭載せず、バッテリーを積みモーターのみで走行する車のことです。
EVメーカーの代表といえばテスラです。時価総額がトヨタを超えて現在、業界1位となっております。これは間違いなくEVの時代に変わる転換期と言える証拠です。
EVはエンジン車に比べて構造が簡単になるためソニーなどの自動車メーカーではないメーカーも作れるようになるため、非常に競争が激化すると思われます。
最近のニュースとしては、日本では2030年半ばまでに販売される新車を「脱ガソリン車」とする目標を掲げております。

②MaaS(Mobility as a Service)
-自動車に関わらない移動サービス
車だけでなく、バスや鉄道などの公共交通機関を含めた移動自体をサービスとして捉える考え方のことです。
フィンランドのWhimでは、アプリ上で自分が行きたい目的地を指定すると、いろいろな交通手段で複数の移動や手段が提示され、予約や決済も行えるアプリがあるようです。配車サービスの「ウーバー」や「グラブ」などもMaaSの事例といえますが、WhimのMaaSは移動手段が自動車だけでないという一歩進んだサービスといえます。

-配車サービス
配車サービスとは、利用者がスマートフォンのアプリを通じ、利用したいときにタクシーやライドシェアの車を呼べるサービスのことです。いわゆるタクシーがこれにあたります。
最近では、米国のウーバーテクノロジーズ、中国の滴滴出行、シンガポールのグラブやインドネシアのゴジェックなどが世界の大手となります。
また、海外では自家用車を使ったライドシェアが普及していますが、日本では禁止されており、配車アプリで呼べるのはタクシーやハイヤーに限られます。
ちなみにライドシェアとは、相乗りのことです。ライドシェアサービスとは、乗用車の相乗りの需要をマッチングさせるソーシャルサービスの総称のことです。

Q.ウーバーとタクシーの違いとは?
A.Uber(ウーバー)は、2009年3月にアメリカで誕生した配車サービスのことです。配車サービスと言ってもタクシーとは違います。
Uberの場合は、一般人でも身分登録をすればドライバーとして仕事ができ、利用者はスマホアプリで簡単に車を手配することが可能です。

Q.MaaSによって自動車の必要性は落ちるのではないか?
A.自動車メーカーとしては、CASEによって車の価値を向上させることで、MaaSによる車の地位を向上させることが出来ると考えているようです。まず、CASEによる車の価値向上が第1で、並行してMaaSの導入も進めているようです。

 

感想
改めて自動車業界は非常に目まぐるしい渦中にいます。自動車会社だけでなく自動車の変遷により、インフラやサプライヤーメーカーも目まぐるしい状況であると言えます。
児童車業界、それにかかわる業界は間違いなく時代をリードする立場になりますでやりがいは非常に大きいと思います。
是非日本あるいは世界をリードするという気持ちで仕事に臨んで欲しいと思います!

 

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