【カール・マルクス】資本論についてざっくり解説!

教養/豆知識

カール・マルクス 資本論著者
(1818年5月5日~1883年3月14日)
出身:プロイセン王国(現在のドイツ北部からポーランド西部にかけてを領土とし、首都はベルリン)

『共産主義の父』

カール・マルクスっていう名前は聞いたことある!って方あるいは資本論は聞いたことはあるぞ!って方もいらっしゃるかもしれません。しかし、説明しろと言われたら難しいと言う人が大多数だと思います。そこで、3大経済学(アダム・スミス、カール・マルクス、ジョン・メイナード・ケインズ)の一つである、この人物の抱いた思想についてざっくり解説したいと思います!

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●マルクスの⾔いたいことって?
・マルクスの生きた時代、当時の19世紀はアメリカではなくイギリスが世界⼀の国であり、資本主義が進んでおりましたが、マルクスは資本主義に異議を唱えます。

・資本家(お⾦持ち)が好き勝⼿商売して、労働者を搾取し、弱⾁強⾷の世界が突き進んでいき儲かる奴がもっともうかるという世の中では最終的に世界全体が崩壊するのではと考えました。

・そして、労働者は奴隷のようになり、資本主義はいずれ崩壊するだろうと予測したのです。

 

●社会主義とは?
・社会主義は資本主義とは真逆で競争をせず、国民が平等になるように国が管理するという発想であり、こういった世界では 金持ちが存在しません。いわゆる国民全員が国に仕える公務員のような感じです。

・一見、国民全員が平等になることで平和な世界になる!と考えてしまいそうですが、社会主義は結局競争をしなくなりサボる⼈が続出したため、あっという間に崩壊となります。

・しかし、この即崩壊は、当時のソ連や中国の国のトップがこの社会主義思想である資本論を悪⽤したために崩壊したため、⼀概に資本論の主張が全て間違っていたと結論付けることは出来ません。

 

●資本主義の⽋陥
・社会主義はダメだからじゃあ資本主義が一番だ!という考え方も危険です。資本主義は、『好景気の時は気付きにくいが、不景気になると⽛を向く。』とマルクスは唱えています。
いわゆる派遣切りなどがそうでしょう。
資本主義に対する警笛については、トマ・ピケティの書いた21世紀の資本を参照ください!

 

●資本家が労働者を搾取する構造
マルクスが考えた資本主義の前提や問題点についてまとめました。

前提
・資本主義社会の構成要素、細胞は商品である。あらゆるものが商品である。
・商品の価値の差は労働者の労働⼒である。時間と労⼒の差が商品価値の差である。機械を作って多少安くなったとしてもやはり労働⼒の差である。
労働者が⽣み出した価値から労働者の安い給料を引いたものが資本家の利益。

問題点
労働⼒による給料は労働⼒が⽣み出した価値と対等になっていない。
・巨⼤資本によって機械といった⼤きな価値を⽣み出し、優秀な⼈材だけ残し⼈員削減しコストダウンすることで資本家の利益はさらに増える。
・コスパが良い商品を売り出していくと物価が下がり、その影響で労働者の給料が下がる。そして資本家の資本⼒、権限が強くなる。
・つまり、資本主義社会は進めば進むほど格差が拡がっていく。

 

●結論
・資本主義社会は残酷である。
・しかし、その資本主義社会の闇を理解して対策することで労働者に希望が⽣まれる。

希望とは何かについて
①現在の労働者は労働基準法によって守られている!
・例えばコロナによって全く収⼊がなく経営者が労働者を切りたいとしてもすぐに切ることは出来ません。
・サービス残業が減り、ホワイト化が進んでいます。
・これは、ある意味でマルクスが150年前に出版した資本論によって法の制定がされました。しかし、今後政府や⼤企業のトップがどういう動きを⾒せるかはコロナ禍である今まさに注視する必要があります。

②プチ資本家になれる!
・昔みたいに⼯場がなくても今は⾃分の商品を作ることが出来ます。
・テレビではなく、youtubeで動画配信する。あるいは、本ではなく、ブログ、Kindleで発信する。などです。
資本を持っていないからこそ、フットワークが軽く売れる分だけ⽣産出来る個⼈やプチ資本家が⽣まれるという世の中に変わってきております。

 

●感想
私個人としては、資本主義や共産主義どちらが正しいのかということではなく、どちらにしても一人一人が疑いや指摘を持つ姿勢が大事なのだと思います。これは、山口周さんが書いたニュータイプの時代でも述べています。柔軟な発想で物事を考え、決断する能力が今のコロナ禍で一人一人が試されているのだと思います。

 

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