「アメリカ南北戦争」と「坂本龍馬」
一見、関係なさそうなこの2つのキーワードですが、なんと密接に関係しているのです。
今回は「アメリカ南北戦争」と「坂本龍馬」の関係について述べていきたいと思います。
(この記事は、『ゆげ塾のマンガ構造がわかる世界史』を参考にしております。)
結論、その関係とは・・・
アメリカ南北戦争で残った大量の新型銃の在庫品を坂本龍馬が買いあさり、薩摩・長州に流れ江戸幕府を打倒することとなる!!
突然結論を述べてしまったので、それでは順を追って説明していきたいと思います。
●アメリカ南北戦争と坂本龍馬とは?
まず、アメリカ南北戦争とは、アメリカで1861年から1865年に起きた大規模な内戦になります。
なんとこの南北戦争はアメリカが関わったアメリカ人の戦没史上1番の被害を出した戦争なのです。
◆アメリカ人戦没者数ワースト5
①アメリカ南北戦争 62万人
②第2次世界大戦 40万人
③第1次世界大戦 12万人
④ベトナム戦争 5万人
⑤朝鮮戦争 3万人
一方、坂本龍馬は、言わずと知れた江戸末期を生きた、今でいう高知県に当たる土佐藩出身の志士で、数々の偉業を残してきた人物になります。一言で何をした人かとまとめると、薩摩・長州という二大藩に同盟、つまり薩長同盟を結ばせ、旧体質な江戸幕府を倒すきっかけを作った人になります。
この2つのワードがどう結びつくか引き続き説明していきます。
●アメリカ南北戦争により大幅な技術進化へ!
当時、先進工業国家になっていたアメリカにおいてこの南北戦争という大戦争はアメリカの軍事技術を大幅に向上させました。
例えば、弾丸を回転させながら発射するライフル銃。これは、銃口に溝を螺旋状に作って弾を回転させ、弾道を安定させる技術になります。
さらにガトリング砲と呼ばれる機関銃も開発されました。←るろうに剣心でも登場しましたね。
他にも、潜水艦や缶詰の技術なども、アメリカ南北戦争中に実用化され、部品の規格化、互換性が出来るようになることで修理や大量生産が簡単になっていきました。
しかし、こうして南北戦争で新型銃が大量に生産されまくった結果、戦後に大量の銃が余ってしまいました。
●アメリカ南北戦争後の在庫品を龍馬が買いあさる!?
この戦後の大量の銃の在庫品を買いあさったのがなんと坂本龍馬になります。
当時、龍馬は日本初とされる株式会社である後の海援隊となる亀山社中を組織し、現在の三菱商事や日本郵船の原型となる貿易・海運業を展開しました。
その中で長崎の外国商人であり、ジャーディン=マセソン商会の代理人であったトーマス=グラバーから大量の銃を買い付けることに成功します。このジャーディン=マセソン商会とは、中国に麻薬を大量に売りつけアヘン戦争を起こした事で有名で利益の為ならば武器や麻薬も売りさばくまさに死の商人といえる存在になります。
龍馬はこの謎多き人物グラバーから大量の武器や弾薬を集め、それが薩摩・長州に流れ、徳川幕府の倒幕を進めました。薩摩が幕府を圧倒出来た背景にはこうした武器の質や量の差があったのでした。。